防災・減災を学ぶ

震災からわが身を守る

第1回避難に車を使うべきか

東日本大震災では、津波から逃れるために車で避難する方が大勢いました。
しかし、車で逃げることは大きなリスクを伴います。
道路が渋滞して身動きがとれなくなることや、海沿いの道路を走っていて津波に飲みこまれることがあります。

津波避難の場合、車利用での危険性等を考えると徒歩が原則とされます。ただし、地形や状況により、車利用も必要になる場合があります。避難をする際に車を使うかどうかについては、現在も議論されています。車で避難することにより、必ずといっていいほど、渋滞が発生し、津波の危険にさらされる可能性が高まります。一方で、高台まで距離がある、体の不自由な方がいるなどどうしても車で避難をしなければならない方もいることでしょう。
この特集で紹介する証言から、「どのような時に車を使うか」、また「状況にあわせて車を捨てる判断をいつ見きわめるか」などご自身が避難に車を使うとすればどういったことに気をつけるのかを考えてみてください。また、日頃から「車を使わないで最短で高台に逃れるためのルート」を確保しておくなど、自分の津波避難計画を作るためのヒントにしていただければと思います。
岩手県大槌町 小石幸悦さん
車を捨てられない人々

小石さんは家を出てすぐに、自宅前の国道が近くの大型ショッピングセンターから避難する人の車で渋滞しているのを目にし、車の中の人に向かって逃げるよう叫びましたが、車中の人々は足元まで水が来ているのに、車のハンドル持ったまま身動き出来ない状態でした。

岩手県宮古市 中村広美さん
車に閉じ込められた

中村さんは、車ごと津波に流されたあと、車内に閉じ込められて、おぼれそうになりました。
車に閉じ込められてから30分ほど過ぎたとき、3人の男性が助けに来てくれました。

宮城県仙台市 我妻美智子さん
車が住宅の屋根まで浮いた

津波が来るはずはないと考えた我妻さん。
津波が迫っていることを知り、車であわてて避難しましたが、津波に50mも押し流されました。
しかし、物置でせき止められた車が、突然、民家の屋根の高さにまで浮き上がり、助かりました。

関連する証言

サムネイル:初めての大津波警報

福島・いわき市
佐藤克美さん

サムネイル:親子が車ごと流された

岩手・陸前高田市
高橋悦子・裕喜さん

サムネイル:津波から逃げ切った

岩手・大船渡市
村上強さん

サムネイル:津波を甘く見ていた

宮城・東松島市
平塚文男・ヤスさん

第2回 とにかく、高い所へ > 
トップへ