防災・減災を学ぶ

住民を守る責務

第3回高齢者を守るために

高齢者が滞在する老人ホームなど老人福祉施設の責任者の方々は、東日本大震災が発生したとき、お年寄りを守るためにどのように行動したのでしょうか。
また、施設の責任者だけでなく、高齢の家族や近所のお年寄りを助けようとした一般の方々もいます。
福島では、津波に襲われたあと、福島第一原発事故によって、広域的な避難を余儀なくされた老人施設もありました。
津波、原発事故。そのとき、お年寄りを守ろうとした人々は、何に直面したのでしょうか。

お年寄りは、「災害弱者」の一人です。災害弱者には、高齢者、心身に障害のある方などが含まれ、「災害時に支援を必要とする人々」という意味で、ここ最近「災害時要援護者」と呼ばれています。 このような方々は、避難に時間がかかるうえに、体が不自由な場合は一人では避難できないことも少なくありません。 特に老人施設などでは、少ない人数で大勢の高齢者を避難させなければならなくなります。
ふだんから避難訓練などで、避難経路の確認と移動にかかる時間を計測して、地震が起きたらどのくらいの距離まで移動できるか、把握しておくことが大事です。 また、家族の中に体の不自由なお年寄りや障害をもった方がいる場合は、ご自分の安全を確保しながらどう避難するのか、 あるいは誰にどのように協力してもらうのか、決めておくことも必要です。
宮城県岩沼市 鈴木信宏さん
96人の入居者を救う

特別養護老人ホームの事務局長を務めていた鈴木さんは、
入居者全員を1.5キロ先の仙台空港に避難させることにしました。
短時間にどのようにして96人ものお年寄りを移動させたのでしょうか。

青森県八戸市 吉田成子さん
寝たきりの父親を抱えて

海岸からすぐの所に住んでいた吉田さんは、寝たきりの父親を抱えていました。
津波に襲われた時は、車などで逃げる余裕もなく、父親を2階に上げるのが精いっぱいでした。

福島県南相馬市 小林敬一さん
津波と原発事故が老人施設を襲った

老人施設の事務局長だった小林さんは、お年寄りを避難させる途中に津波に襲われたうえに、その後、残った人々を連れて原発事故から逃れるために長距離を移動しました。
さらに移動先では、事故の影響で支援物資がほとんど届きませんでした。

関連する証言

サムネイル:生死を分けた決断

岩手・大槌町
渡辺賢也さん

サムネイル:車椅子の老人を救った

岩手・宮古市
若狭セツ子さん

サムネイル:津波押し寄せる中で

岩手・陸前高田市
村上太さん

サムネイル:救えなかった命

福島・いわき市
大谷慶一さん

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