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復興の軌跡

三陸鉄道

〜震災5日後に車両を走らせ、被災者を勇気づけた復興のシンボル〜

岩手県のリアス式海岸に沿って、およそ100キロを走る三陸鉄道。通称“さんてつ”の名称で親しまれ、長らく地元の足として活躍してきたこの鉄道は、3月11日の地震による大津波によって鉄路や駅舎に壊滅的な被害を受けた。しかし震災から5日後には早くも一部路線で運行を再開。被災者を勇気づけた鉄道マンたちのこの迅速な行動は、地元の住民はもとより、全国からの復旧を望む声へとつながった。
2014年4月に全線での完全復旧を達成するまでの道のりをニュース映像でたどる。

2011年3月20日 ニュース7「岩手県宮古市 宮古駅」

一部区間で復旧を果たす

北リアス線のうち、宮古と田老を結ぶ区間で運転が再開された。最初の列車に地元の住民が乗り込むが、窓から見える風景は震災前とは一変していた。乗客たちは誰もが硬い表情で変わり果てたふるさとの光景をじっと見つめていた。

2011年4月7日 NHKニュース「岩手県田野畑村 三陸鉄道島越駅ほか」

被害額は100億円以上、国からの
支援を期待するが…

一部で運行を再開したものの、住民からは1日も早い全面復旧を願う声が上がっていた。しかしながら被害額が100億円以上といわれ、自力での復旧は困難を極め、国からの支援に頼るしかない厳しい状況。この時点では、全面復旧への道はまだまだ険しいものだった。

2011年5月3日 NHKニュース「岩手県山田町 町役場」

復興支援につながる地道な活動が始まる

被災地を視察に訪れる団体や企業に現状を正確に知ってもらおうと、三陸鉄道はバスで被災地を案内する取り組みを始めた。そこには今後の復興支援につながってくれればという思いも込められていた。

2011年10月16日 NHKニュース「岩手県田野畑村 田野畑駅」

全面復旧の夢を乗せて
線路に願いを書き込む

ほとんどの区間で運行できなくなっている三陸鉄道で、線路の上を歩く催しが開かれた。地元や県外から参加した人たちが、枕木や石に復興を願うメッセージを書き込んだ。彼らの夢を乗せて走る列車の全面運行へ向けて、少しずつだが、車輪が回り始めた。

2012年4月1日 NHKニュース「岩手県田野畑村 田野畑駅」

ようやく全線開通への道筋が示される

津波で被害を受けた北リアス線の田野畑駅〜陸中野田駅間の24キロが運行再開。その記念式典が田野畑村で行われた。残る不通区間も2014年4月までに順次再開される計画が示され、地元住民の悲願である全面運行へ大きく動き出した。

住民の声

“よかったですね、少しでも明るいニュースがあると”

“足がないので病院に行く時ありがたい。1年間行きたくても行けなかった”

2012年10月14日 NHKニュース「青森県八戸市 青い森鉄道 八戸駅」

“さんてつ”が青森へ!広がる支援の輪

鉄道の日の10月14日、三陸鉄道の復興を支援しようと、青森県の青い森鉄道が1日限定で三陸鉄道の車両を借り入れ八戸市と青森市の間を特別列車として運行した。借り入れた特別列車の運賃収入は、車両使用料として三陸鉄道に支払われた。

2013年2月16日 NHKニュース「岩手県大船渡市」

クウェートからの嬉しい贈り物

不通になっていた三陸鉄道南リアス線が、一部で運転を再開するのを前に、津波で使えなくなった車両に代わる新しい車両が大船渡市に到着した。新しい車両はクウェートの支援で作られ、車体には感謝のメッセージも書かれている。

2013年12月23日 NHKニュース「岩手県大船渡市」

地元住民へ感謝を込めて特別列車を運行

2013年春に運転を再開した三陸鉄道南リアス線の列車でクリスマスのイベントが開かれ、地元の子どもたちが紙芝居を見たり、お菓子のプレゼントをもらったりして楽しんだ。

2014年3月22日 NHKニュース「岩手県釜石市」

復旧した線路をレトロ列車が走る

三陸鉄道南リアス線の全線での運転再開を前に、クウェートからの支援で新たに導入された新型レトロ車両が釜石駅に到着した。外側を紫色で装飾し、昭和初期のイメージで製造された新型車両は、来月に控える全線開通に向けての弾みとなった。

2014年3月29日 NHKニュース 「岩手県岩泉町」

悲劇を繰り返さないために
全線開通前の避難訓練

東日本大震災で不通になり、およそ3年ぶりに全線で運転を再開する三陸鉄道。地元住民を対象に新しい車両の試乗会を兼ねた避難訓練が行われた。みんなの夢を乗せた車両が走るのはもうすぐだ。

2014年4月5日 NHKニュース 「岩手県大船渡市」

まずは南リアス線が全線開通!

東日本大震災の津波で大きな被害を受け、一部の区間で不通になっていた三陸鉄道が、ついに全線でつながる日がやってきた。まずは南リアス線が運行を再開し、およそ3年ぶりに釜石駅から列車が出発した。

住民の声

“列車がなかったら不便なところなので非常に喜んでいます”

“早いというか あっという間だった 3年というのはね”

“ここまでよくやってくれたという感謝の気持ち”

2014年4月6日 NHKニュース「岩手県宮古市」

震災からの復興のシンボル
再び走り始める

北リアス線に残された最後の不通区間、田野畑〜小本間がこの日、運行を再開。およそ3年ぶりに三陸鉄道の全線が開通した。宮古駅前に岩手県知事、クウェート大使らを迎えた記念式典の後、震災からの復興のシンボルは、再び岩手の海岸線を走り始めた。

住民の声

 “ボーって…(汽笛の音が)やっと帰ってきましたね”

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