

「カーネーション」は大正時代から始まりますから、衣装担当としては、当時のものを集めることがまず大変でしたね。当時は、「銘仙(めいせん)」と呼ばれる先染めの絹織物が普段づかいされていて、中でも大きい柄のものが流行りだったようです。この銘仙を、在庫から出してきたものもありますけど、着物のお店を一軒一軒回ってはひとつ、ふたつと購入して、数を重ねてそろえていくんです。
戦争の時代に入ると、もんぺが主体になります。もんぺの在庫自体はたくさんあるんですけど、次はサイズの問題が出てくるんですね。着物もそうなんですが、昔は小柄な方が多いですから、その寸法も小さめ。「カーネーション」の役者さんは、例えば黒谷友香さんとか田丸麻紀さんとか、女性でも身長が170cmくらいあったり、足が長くてスタイルのいい方が多いですから、結構新しく作ったものが多いですね。
足袋に関しては、当時の一般家庭だと色つきが主流で、神戸の松坂家のような上流家庭になると白い足袋を履いたりするんです。ところが、現代の白足袋ではピカッと白すぎてあまりに目立ってしまうので、あえて生成っぽい色に染めたりもします。こういう作業も、衣装の仕事なんですよ。
戦争の時代に入ると、もんぺが主体になります。もんぺの在庫自体はたくさんあるんですけど、次はサイズの問題が出てくるんですね。着物もそうなんですが、昔は小柄な方が多いですから、その寸法も小さめ。「カーネーション」の役者さんは、例えば黒谷友香さんとか田丸麻紀さんとか、女性でも身長が170cmくらいあったり、足が長くてスタイルのいい方が多いですから、結構新しく作ったものが多いですね。
足袋に関しては、当時の一般家庭だと色つきが主流で、神戸の松坂家のような上流家庭になると白い足袋を履いたりするんです。ところが、現代の白足袋ではピカッと白すぎてあまりに目立ってしまうので、あえて生成っぽい色に染めたりもします。こういう作業も、衣装の仕事なんですよ。


役者さんごとの衣装選びの前に、ある程度、そのキャラクターの「色」のイメージを想定するところから入ります。例えば、糸子の女学校時代で言うと、糸子と奈津が対照的な存在になりますよね。やはり、奈津のイメージとしては紫や赤の色めになるので、対して糸子は、元気でかわいらしい印象のある黄色をベースとして考えました。
ただ、イメージの色を限定すると、より大変なこともありますね(笑)。裕福な家庭に育つ奈津は、高級な染めの着物を着る設定なので、染めのものなら今でも作ろうと思えば作れるんです。ただ、庶民の糸子が着る銘仙の着物となると、今も作っているところが限られるので、すでに織られている反物を使わざるを得ないんですね。つまり候補が限られますから、さらに色みも限定するとちょっと苦労が増えてきます。
この他、小原家で言いますと、善作さんの衣装は監督のイメージもあって、若い頃は紺系を主体に、昭和に入ってからは茶系の衣装を着せてちょっと老いた感じを出しました。千代さんは見ての通り、ふわんとしたお母さんのイメージ(笑)。銘仙を活かして、品のよさも程よく感じさせるようにしています。
ちなみに、オハラ洋装店にはいつもお客さんが多いので、それぞれが着る衣装の色みについても、全体の画やストーリーを眺めて考えています。例えば、水色の洋服を作りに来ているお客さんが、同じ水色の洋服を着ていたらおかしいでしょう?そんなことも考えながら全体の衣装を決めています。
ただ、イメージの色を限定すると、より大変なこともありますね(笑)。裕福な家庭に育つ奈津は、高級な染めの着物を着る設定なので、染めのものなら今でも作ろうと思えば作れるんです。ただ、庶民の糸子が着る銘仙の着物となると、今も作っているところが限られるので、すでに織られている反物を使わざるを得ないんですね。つまり候補が限られますから、さらに色みも限定するとちょっと苦労が増えてきます。
この他、小原家で言いますと、善作さんの衣装は監督のイメージもあって、若い頃は紺系を主体に、昭和に入ってからは茶系の衣装を着せてちょっと老いた感じを出しました。千代さんは見ての通り、ふわんとしたお母さんのイメージ(笑)。銘仙を活かして、品のよさも程よく感じさせるようにしています。
ちなみに、オハラ洋装店にはいつもお客さんが多いので、それぞれが着る衣装の色みについても、全体の画やストーリーを眺めて考えています。例えば、水色の洋服を作りに来ているお客さんが、同じ水色の洋服を着ていたらおかしいでしょう?そんなことも考えながら全体の衣装を決めています。


糸子は「洋服で人を幸せにしたい」と願う職人気質なので、本人は動きやすい着物を長い間着ていて、糸子自身が洋服を着るようになるのはちょっと遅めです。そのきっかけとなるのは、周防への恋心(第16週)。このあたりは、洋服をきっかけに糸子がよりキレイになったり、やわらかい印象になったりするので、特に気を配りましたね。
その後からは、時代を追っていくように、糸子の着る服のデザインもちょっとずつオシャレになるよう配慮しています。当時の雑誌などを参考にして、そこからアレンジしたデザイン画を起こして製作するんです。糸子の洋服に限らないですけど、やっぱり自分たちの作った洋服が映像にうつる瞬間は緊張しますね(笑)。
個人的には、ずっと時代がさかのぼりますけど、糸子が初めて着た洋服が印象に残っています。第4週で、糸子に洋裁を教えた根岸先生と一緒に街を歩いたおそろいのワンピースです。衣装部で一番最初にデザインした洋服だったので、あのシーンは特にドキドキしながら見たのを覚えています(笑)。
あと、第10週で勝が糸子にプレゼントする真っ赤なショールもこだわりのひとつ。せっかくカーネーションが好きな糸子なんで、監督と相談してカーネーションの刺繍をしてみたんですよ。
その後からは、時代を追っていくように、糸子の着る服のデザインもちょっとずつオシャレになるよう配慮しています。当時の雑誌などを参考にして、そこからアレンジしたデザイン画を起こして製作するんです。糸子の洋服に限らないですけど、やっぱり自分たちの作った洋服が映像にうつる瞬間は緊張しますね(笑)。
個人的には、ずっと時代がさかのぼりますけど、糸子が初めて着た洋服が印象に残っています。第4週で、糸子に洋裁を教えた根岸先生と一緒に街を歩いたおそろいのワンピースです。衣装部で一番最初にデザインした洋服だったので、あのシーンは特にドキドキしながら見たのを覚えています(笑)。
あと、第10週で勝が糸子にプレゼントする真っ赤なショールもこだわりのひとつ。せっかくカーネーションが好きな糸子なんで、監督と相談してカーネーションの刺繍をしてみたんですよ。
今回、ドラマの中で糸子がデザインする洋服は、衣装担当の大田垣妙子さんがデザインと製作をされています。そのための生地は衣装部で用意しています。まず生地探しから始めますが、これがなかなか大変です。思い描く通りの生地が見つからない場合もあります。第15週で静子が着た大きな水玉のワンピースもそのひとつ。イメージにぴったり合うものがなかったので、あれは一から生地を染めたんですよ。
さて、ここからは糸子の子供たちも成長し、洋服デザイナーとしてそれぞれの道を歩んでいきます。糸子も含めて、4人の個性がぱぁっと花開いていきますから、衣装担当としても頑張りどころですね。
さて、ここからは糸子の子供たちも成長し、洋服デザイナーとしてそれぞれの道を歩んでいきます。糸子も含めて、4人の個性がぱぁっと花開いていきますから、衣装担当としても頑張りどころですね。

