スタッフブログ

『4号警備』ウラ話#11 「4号警備が出会ったゲストたち」

皆さんこんばんは。
番組プロデューサーの須崎です。

先週6話放送直後の宇佐川Dのブログ記事、思いのほか多くの反響をいただきました。本当にありがとうございます。

いよいよ最終回のオンエアが明日に迫りました。
その前に!今夜は、これまで「4号警備」に登場したゲスト出演者の皆さんを振り返ってみたいと思います。

まず、【第1話】
朝比奈・石丸にとって初めての警護対象者・広瀬を演じた水橋研二さん
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水橋さんにこの役を演じていただくに先立ち、石塚ディレクターの発案で、フルート奏者の綱川泰典さんという方に会っていただきました。綱川さんは視覚障害があり、普段の暮らしぶりや、日々考えていること、白杖を使って歩くコツなどいろんな事を水橋さんや私たちに教えてくださいました。水橋さんも綱川さんと意見を交わし、このシーンはどういう風にリアクションしたら自然だろうか、と質問したり。台本を点字化したものを読んでいた綱川さんは「僕だったらこう反応すると思います」とやって見せてくださったり。そんな風に手探りしながら、広瀬という人物のリアリティに迫って行きました。

私たちも水橋さんの意気込みに少しでも応えるべく、クライマックスとなるバスケットボールの場面は、実際の公式戦の試合本番中にお邪魔して、撮影をさせていただきました。
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ドラマでスポーツの試合を撮る時は、通常、全体の“引き”のショットを試合本番中に撮り、俳優が台詞をしゃべる“寄り”のカットは試合終了後、画面に写る人数だけで再現という形で撮ります。しかし今回は、広瀬が父親の思い出を語るお芝居すべて、試合本番の真っ盛りに撮りました。“目が見えなくとも、激しく動く選手たちのバスケシューズの音や、観客の大歓声を耳で聞き、臨場感を全身で感じて、試合を楽しむ”―― 広瀬がやろうとしていたことを、なるべく同じシチュエーションで水橋さんにも感じてもらい、演じて欲しいと思ったからです。

次は、某国の有力政治家・バートランドを演じたセイン・カミュさん
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大統領など元首クラスが来日している場合は、警察のSPが警護することが多いのですが、バートランドは野党の有力者という設定。そういう政治家の場合は警備会社が警護することがあるのです。ドローンに追われながら朝比奈に壁から突き落とされ、洋服店のカゴに突っ込まれ・・なかなかひどい目に遭う役でしたが、セインさん、どこか楽しそうにしながら、アクの強い役どころを存分に演じてくださいました。

広瀬の命を狙う男を演じた、島津健太郎さん
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憎々しい雰囲気を漂わせながら、バスケ会場で発煙筒に火をつけ人々をパニックに陥れる。そして朝比奈との死闘!島津さんはアクション練習に何日も通っていただき、窪田さんとの長いバトルを体当たりでやりとげてくださいました。(写りのはっきりした画像がなくて申し訳ありません。でもそれは、島津さんの動きがいかに俊敏であったかという証です)

つづいて、【第2話】
ストーカー・小川を演じた、スピードワゴンの小沢一敬さん
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「ほんとうに怖かった!!」と大きな反響を呼びました。
衣裳合せで初めてお会いした時、バラエティで拝見する印象と違い、小さな声で「・・小沢です。宜しくお願いします」と挨拶。とても物静かな雰囲気と、緊張の面持ちで、やや近寄りがたいオーラさえ感じられました。その時は「忙しくて疲れてらっしゃるのかな?」と思いましたが、いま考えればその時すでに、今回の“役づくり”が始まっていたのかも?知れません。
撮影に入ると、以前ブログで阿部純子さんも書いていたようにとても気さくな方。撮り切った時には「これで終わるのは寂しい」という気持ちを、あの絶妙なポエムにのせて私たちに言い残し、颯爽と去って行きました。

上野が勤めるホテルの上司の羽場役・横塚真之介さん(左)と支配人役・多田木亮右さん(右)。
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上野に退職を薦める二人ですが、もともと悪い人達という訳ではない。一流ホテルとしてのプライドと体裁ゆえに、冷徹な判断をしてしまい上野を追い込む。その微妙なニュアンスを、この1シーン1カットの中で表現してくださいました。多田木さんはかつて「中学生日記」に教師役で多数出演した、名古屋を代表する役者さんのひとりです。

【第3話】
ブラック企業社長・原正役の中山秀征さん
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ドラマは本当に久しぶりという中山さん、難しい役どころでしたが、「社員から搾取しようなどと悪意がある訳では決してなく、自分が成し遂げて来た“高い志と目標”を従業員にも求めすぎる結果、現場がブラック化してしまう。そういう経営者ではないか」という風にお伝えして、イメージを膨らませていただきました。撮影が始まると、初日から台詞覚えは完ペキ。MCの時とは違ったシビアな雰囲気を漂わせ、演じてくださいました。

その左に控える総務部長・森役は小須田康人さん。シュアーな演技で、忠実だが葛藤も抱える側近を演じ、中山さんを支えてくださいました。

原のひとり息子・昇太役の伊藤歩夢(あゆむ)くん
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ドラマの出演経験はまだあまりないという歩夢くん。お父さんの事が本当は好きだけど、距離をはかりかねてじっと我慢している・・そんな昇太の繊細な気持ちを、まっすぐに感じながら演じてくれました。スタッフからは「中山さんと本当にちょっと似てない?鼻の辺りとか」という声も。うれしい偶然ですね。

【第4話】
伊藤蘭さんです。市長選候補・熊田典子役。
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松園ディレクターと私が名古屋局勤務時代、「父の花、咲く春」というドラマでご一緒した縁もあり、今回ゲスト出演してくださる事になりました。
クライマックスである街頭演説会の撮影の日、蘭さんは現場に集まった沢山のエキストラさんを見て「うわぁ・・気が重いなぁ・・」とつぶやきました。群衆に罵倒されながら演説するというシーンに臨むに当たり、女優として百戦錬磨のはずの伊藤蘭さんが、言ってみれば“ビビッて”らしたのです(エラそうな事を言ってすみません)。それだけ純粋に、典子の気持ちになり切って演じてくださっているのだなぁと痛感しました。聴衆に押しつぶされそうになりながら渾身の力を振り絞り、「すべて熊田典子の責任です!申し訳ございませんでした!!」と言い切った典子。その姿に、“あのコンサート”を重ね合わせた方もいたのではないでしょうか。


典子の教え子・甲本役、高橋光臣さん
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甲本が悪だくみしてそうな雰囲気を、どれくらい匂わすか。序盤のシーンを撮影するに辺り、光臣さんも演出も、かなり手探りで塩梅を計っていたような気がします。結果としては、なるべく見せないような感じで行こうと。なぜなら、自作自演で典子を欺いていた甲本ですが、「先生のおかげで立ち直る事が出来たんです」と彼が笑顔で言っていたことに嘘いつわりはなく、本心の言葉だからです。
朝比奈に「あんた逃げてるだけだよね」と言われ、寂しそうに海を見つめている横顔が印象的でした。

典子陣営のスタッフ役、芳野友美さん(上の画像)と、山口智恵さん(下の画像・左)。
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いわば“チーム典子”の一員です。4話の撮影地である千葉県木更津市や富津市などに、連日、長距離バスで通ってくださいました。ちなみに芳野さんは「花子とアン」で嘉納伝助役・吉田鋼太郎さんに筑豊ことばを指導していた女優さんで、窪田正孝さんとは“プチ再会”となりました。

【第5話】
DVに悩む主婦・奈津子壇蜜さんです。
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セクシーなイメージがある壇蜜さんですが、役者としてはとてもストイックに、芝居に取り組む方です。
衣裳合せの時、演出の松園くんが言いにくそうに切り出しました。「あのう・・夫にDVを受けるシーンですけど・・できれば赤ワインを、頭のてっぺんからドバドバかけようと思うのですが・・」それを聞いた壇蜜さん、表情も変えずにうなずき、ひと言。「水着だけ用意をお願い出来ますか?」(水でびしょびしょに濡れてしまうような撮影の時、衣裳の下に水着を着用することがあるのです。) 驚くでもなく、引くような素振りもなく、即答でした。この役を引き受けた壇蜜さんの、静かな“気概”のようなものを感じた瞬間です。

その夫・啓介を演じた柏原収史さん
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素顔はとても爽やかで優しい柏原さん、いい人を演じて欲しいとも思うのですが、今回は敢えてこの役に挑んでいただきました。「壇蜜さんにワインなんて・・本当にいいんですか?」はじめはずいぶんと恐縮していた様子。しかもスケジュールの関係で、撮影初日がいきなりクライマックス、逃げ出そうとする奈津子を食い止めようと乱闘するシーンでした(申し訳ありません!)。でもそこはさすがにプロ、シャープで鬼気迫る演技を見せてくださいました。

【第6話】
ゲストではありませんが、ここでこのお二人をご紹介させてください。
『ガードキーパーズ』の警備員、大川役の横田大明さん(右)と、山本役の浦野博士さん
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横田さんは演技でも普段でも明るくエネルギッシュで、警備員チームのいわばムードメーカー的存在。大柄の浦野さんは、黙っているだけで頼りがいのあるボディガードという雰囲気を醸し出してくださいました。
ちなみに画像は、「小学生に民間警備を知ってもらうイベント用のお面を作りながら、会社売却の噂が心配でしょうがないふたり」という図です。

渋谷弁護士を演じる、塚本晋也さん。もちろん明日の最終話でも登場します。
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映画監督としてハードな名作を産み出して来た塚本さんだけに、6話演出の宇佐川くんは随分と緊張したそうです。でも実際にお会いしてみると、大変に腰の低い方。撮影の本番前に、ご自分のセリフを何度も何度も何度も繰り返し、生真面目に練習なさっている姿が印象的でした。
そんな塚本さんが、こうおっしゃっていました。「自分は撮影の終盤から合流したのに、すごく暖かく迎えてくださって、自然と現場に溶け込んでいけたような気がします」

大変にありがたいお言葉で、他のゲストの方も同じような事を言ってくださいました。これはスタッフはもちろんのことですが、特に窪田正孝さん北村一輝さん「ゲストで来る人たちに気持ちよく演じてもらえるよう、僕らがしっかりとお迎えしよう」と話し合い、いろいろと気を配ってくださっていたと聞いています。そういう意味でも、朝比奈・石丸のおふたりはまさに“名コンビ”と言えるのではないでしょうか。

    ×    ×

さあ、『4号警備』最終回、いよいよ明日放送です。

朝比奈と石丸は“最大のミッション”をやりとげる事が出来るのか。

そしてそれは、“最後のミッション”となるのか。

夜8時15分から。どうか見届けてください。

http://www.nhk.or.jp/dodra/yongou/

投稿者:スタッフ | 投稿時間:16:55 | カテゴリ:4号警備

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