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宮藤官九郎さんが語る! 「あまちゃん」はこんなドラマ

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宮藤官九郎さんが語る!
「あまちゃん」はこんなドラマ

2013年4月からの連続テレビ小説は、宮藤官九郎さん作の「あまちゃん」に決まりました!
普通の女子高生が東北の田舎町で海女になり、町のアイドル(!)になり、そして町おこしに携わっていく…という物語です。
番組の制作発表以来、ツイッターなどで「ストーリーをもっと知りたい!」「誰が主演なの?」というご意見ご質問が殺到していますので、ここで特別に宮藤官九郎さんが記者会見で明かしたドラマの内容を、ドバッとまとめてご案内いたします!!!!
 

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宮藤官九郎さん、NHKに見参!
というわけで、さる6月4日。
NHK放送センターにて、「あまちゃん」の制作発表記者会見が行われました!!!!
会見には脚本の宮藤官九郎さんと、番組の訓覇圭プロデューサーが登場。まずは訓覇プロデューサーからのご挨拶です。


番組の訓覇圭プロデューサー!

「あまちゃん」ってどんなドラマ?
訓覇プロデューサー(以下、訓覇)「連続テレビ小説の第88作となります、あまちゃん。タイトル通り、海に潜る海女さんの話です。そして人生の甘えん坊、甘ちゃんだったヒロインが成長していく、そんな意味も込められています」 訓覇「宮藤さんと初めてお会いしたのは、一年近く前になります。その時に宮藤さんから『田舎が好きなんですよ、田んぼがあったり、ローカル線があったり。小っちゃな田舎の話をやりたい』と言われたんですね。そして、地元のアイドルが村おこしをする話に転がって、こりゃあいいぞ、と」 訓覇「それなら方言も入れていこう! ということで、宮藤さんと東北を回っているうちに、久慈市で海女さんと出会いました。それが『あまちゃん』誕生のきっかけです」

というわけで訓覇Pに続いて、いよいよ宮藤官九郎さんが登場です!!!


脚本の宮藤官九郎さん!!

宮藤官九郎さん(以下、宮藤)「こんにちは!宮藤です。まさかこんな雰囲気でタイトルが発表されるとは思っていませんでした。割と軽い感じで『あまちゃん』と言っちゃったんですけど...えー、『あまちゃん』、だそうです(笑)」
宮藤「訓覇Pも『アイドル』と言っていましたが、へんぴな町に、その土地にしかいない、そこまで行かないと会えないアイドルがいる、というのがちょっといいですよね。僕の育った町には...もうなくなっちゃったんですけど、くりはら電鉄というローカル鉄道が走っていました。そこが廃線になると決まった途端、鉄道オタクの皆さんが一気に押しかけてきたんです。ああ、こういうことで町が元気になるんだな、というところを見てきたんです。だから、歌ったり踊ったりするアイドルだけじゃなくて、電車でもなんでも、別にエリマキトカゲでもいいんですけど、そういうことで町が元気になるのって、朝ドラっぽいかなあ、と。」
宮藤「久慈がどういう町か聞いたら、海女さんがいたり、三陸鉄道というローカル線があったり、僕が『こうだといいなあ』と思っていたものが揃っていた町だったんですね。実際に行ってみたら、町の人はあったかくて。というか、そもそも人があんまり歩いてなくて。ここがいいんじゃないか、と思って決めました(笑)」

宮藤官九郎さんが「朝ドラを書く」意気込みを語る!
Q「朝ドラを書くにあたって、感想と意気込みをお聞かせ下さい」
宮藤「朝ドラは『雲のじゅうたん』くらいから見ていますね。これは昭和51年。そこから見たり見なかったり、ハマったりハマらなかったりしています。印象としては、やはり自分の母や父が、おばあちゃんもいましたね。朝ご飯を食べながら見て、ああ面白かった、って言って仕事に出かけていく。そういう毎日の生活のなかに動作として織り込まれているものだと思って見ていました。まさか自分がそれを書くとは思わなかった。僕は意外と朝ドラが好きで、『はね駒』くらいからですかね、朝ドラを見てから学校にいく、という習慣になっていました。だから遅刻ばっかりしていましたね(笑)」

Q「えーと、それから意気込みのほどは...?」
宮藤「あ、意気込みを聞かれたのに、意気込みを話し忘れていました(笑)。とりあえず、こんなに長いドラマを書くのも初めてだし、ご覧になる方々も、いままでの層とは変わるというか、僕を知らない人も見ることになると思います。今までの自分のクセというのが通用しないんじゃないかと思ったりもしますが、それが楽しみでもあります。それと、はたして15分で盛り上がる話が書けるのか、っていうところですね。まあ、でも、がんばります!」

舞台となる岩手県久慈市の印象は...!
Q「ドラマの舞台は架空の町ですが、ロケは岩手県久慈市を中心に行われます。久慈市の印象はいかがですか」
宮藤「まず、すごく行きづらい(笑)。すごい遠いです。そして行ってみての印象ですが、僕は海沿いの町が好きで、ウニとかホヤとかも好きなんで、ああ、住むのにもいいなあ、って思いました。けどまあ、住みたいかって言われるとちょっと別ですけども(笑)。ほんと、行っても全然緊張しないし、ストレスのない、雰囲気のいい町でしたね。」
宮藤「そうそう。久慈の人は『わざわざ遠いところにおいで下さいました』って必ず言うんですよね。どっから来たのかも聞かないで(笑)。どっから来ても遠い町...っていう意識が町の皆さんの中にもあるんでしょうけど、僕はそういう所を探していました。っていうか、すいません。大丈夫かな、久慈の人、怒るかな?」

(会場からはクスクス笑いが...w)

朝ドラで「宮藤色」はどう出るか?
Q「宮藤色、というのを出すとしたら、どういう部分に出して行かれますか?」 宮藤「えーーーーと。色は...なんか出ちゃうだろうとは思うんですけど、ことさらに自分の色にしなきゃな、とは思ってないんです。でも、取材の過程で東北弁を聞いて、東北弁がいいなあって改めて思いました。そして今まで、自分のルーツを出してこなかったなあって思った。あと僕、おばあちゃん子というか、おばあちゃんに好かれるところがあるんです。そういう所に甘えて、色を出して行こうかなって(笑)」

NHKのドラマは初めてですが...
Q「NHKでの脚本執筆は初めてということですが、気になったこと、特別に準備されたことなどはありますか?」
宮藤「とりあえず商品名を出してはいけないということは、ずいぶん前から言われていまして、うっかり出さないよう気をつけようと思っています(笑)。でも、それ以外は特に、民放との違いは感じないですね。ただ、うちの母のように、か『朝の8時から毎日ドラマを見る』っていう習慣の方がいらっしゃるので、そういう場に自分が加わるというか、半年間やらせてもらうというか。今後の勉強という意味でも、凄く有意義なものになると思っています。それからドラマを書いていると、やっぱり話のテンポを早くしがちなんですが、今のところ、あまり奇をてらわずに行こうかなと思っています。ムリにそれを押さえるつもりもないんですけども」

東北が舞台のドラマということで...
Q「東北が舞台のドラマということで、皆さんを勇気づけたいとか、そういった思いはありますか?」
宮藤「震災から一年経ちましたが、僕の実家も色々と大変でした。そんな実家の母が、僕が朝ドラを書くらしい...って聞きつけて、すごく喜んでくれたんですね。東北を元気づける前に、まず母を元気づけられましたんで、この勢いで皆さんにも元気になっていただければと思っています。あと、このドラマの設定は震災が起こる前なんですね。ドラマで震災を描くかどうかは、実はまだ決めていないんです」

気になる!ドラマのヒロインについて
Q「イメージしているヒロイン像はどういう感じですか?」
宮藤「主人公は元々東京の子で、地味な、パッとしない高校生をやっている、という設定です。あるきっかけで母親の実家がある田舎に行って、おばあちゃんが海に潜っているのを見て『かっこいいな!』と思って、あたしもやってみようかな、って思って...。そこから物語が、そして彼女自身が変化していくんですね」
宮藤「そして朝ですから、元気があることに超したことはないんですけど、元気って行き過ぎると『あーあ、毎朝元気かよ...』となりかねませんから(笑)、元気と元気じゃないのを使い分けられる子というか、ほどほど元気な子というか、まぁ、笑顔がステキな子がいいですね。だって、こっちも元気になれるから。うん、やっぱり『あなたは元気かもしれないけど...』みたいな子はツライというか(笑)」
宮藤「主人公は地味な女の子で、いままで経験したことがない『海に潜る』という経験をするわけですが、そんな彼女を見ていたら『ちょっと元気に頑張ろうかな』と思ってしまう。ヒロインには、そういう感じの女の子をイメージしています」
宮藤「そんな子ですから、本人はみんなのアイドルになるつもりは毛頭ない。だけど、やってるうちに周りは『いいじゃないか!いいじゃないか!』と盛り上がってくる。でも、彼女は自分がやりたいわけじゃないんで、もうやめる!って言ったりもする。そうなると周りが『そりゃまずい!そりゃまずい!』と騒いだりする。一人の女の子に周りの大人が振り回されるので、だからあんまり、深く物事を考えない子がいいんじゃないでしょうか」

今回のヒロインはオーディション?
Q「ヒロインはオーディションですか? また、脚本の進み具合はいかがですか?」
訓覇「ヒロインはオーディションで選ぼうと思っています。今がんばってオーディションをやっています。脚本はちょっと出来てきていまして、ものすごく面白いです!」

そもそものお話ですが...
Q「そもそもどうして東北で、久慈で、海女なんでしょうか?」
宮藤「海女さんは絵になる、というのが一番の理由なんですが、そもそもの話をします。番組の舞台は架空の町なので、こんな町があったらいいなあと、こんな町がないかなあと考えているときに、久慈で海女さんに出会ったんですね。そして、久慈を走っている三陸鉄道に、架空のアイドルキャラクターがいたんですよ。それをみんなで盛り上げて、電車を借り切ってイベントをやったりしている。そして、そこに全国からいろんな人が集まって来ている。なんかもう、すでにドラマがはじまっているなあ!と思った!」
宮藤「そして久慈の観光課の人たちは、『久慈には海女と三陸鉄道はあるけど、何かもうひとつがない』と頑張っておられるんですが、そのがんばりがすごくいいなあと思って。自分の田舎もそうなんですけど、観光資源はあっても、どう活かしていいかがわからない。つまり、自分の町のものに誇りを持てないんですよね。そんなもんじゃあ...と思ってしまう。でも、離れてみると、それって意外と価値があるものなんです」
宮藤「そんな海女さんもやっぱり後継者が不足していて、高校生たちで海女さんクラブを作ったりしているんです。そういうのもいいなあと思って、決めました。まあ、ネタがいっぱいあった、ってことですかね...(笑)」

そして最後に一言!
宮藤「朝ドラ、というのは初めてなもんですから、どれくらい大変なことなのか、まだよくわかっていません。が、逆にどのくらい大変なのか解らないまま終わっちゃえばいいな、と思っています。始まるのは来年ですが、みなさんヨロシクお願いします!


おかげさまで会見はすごい人出でした

...というわけで、「あまちゃん」制作発表記者会見の模様をお伝えしました! 番組について、ヒロインについて、キャスティングについてなど、追加情報は手に入り次第、NHKドラマホームページなどでお伝えしていきます。
そして番組は来年の4月1日スタートの予定です。ぜひぜひ、ご期待くださいね!


■トピックス「平成25年度前期 朝ドラ「あまちゃん」制作のお知らせ」の記事はこちら
■トピックス「宮藤官九郎さんが朝ドラ脚本を担当します!」の記事はこちら


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