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関節が痛む人必見!知らぬ間にリウマチ治療が大進化
2012年12月12日放送
今回、取り上げるのは…
関節リウマチ。
全身の関節を激痛が襲い、
骨まで破壊する怖い病気です。
しかも、お年寄りの病気と思っていたら大間違い!
患者数は100万人!
中でも、30代40代の女性の
発症率がとっても高いんです。
これまで関節リウマチは、原因が不明で、
一度かかったら、進行を止められない病気と
されてきました。
それが、なんと!
痛みなくほぼ普通の生活に戻ることもできる
時代になったんです!
今回のガッテンでは、
最新の関節リウマチ治療を大公開します。
少しでも楽に!関節リウマチ治療
今回の取材で何人もの患者さんにお会いしました。
ある30代の方は、「死にたいと思ったこともあったけど、今は怖いものがなくなった」とおっしゃいました。この病気がもたらしたのがどれだけ大変なものだったかと想像するに余りあります。取材に協力していただいた方々は、他の人の希望になればと、話しにくいことも教えてくださいました。心より感謝申し上げます。
関節リウマチの治療はどんどん進化していて、それを知っているのと、知らないのとでは、雲泥の差があります。患者の方もそうでない方も、少しでも苦しい思いをしなくてすむように、最新の情報をお伝えできればと思います。
なぜ?同じ「早期関節リウマチ」なのに…
関節リウマチを発症した
二人の女性患者AさんとBさん。
二人とも30代前半で発症。
最初は、肩や手の指の関節が
たまに痛む程度でした。
そのうち、全身の関節が常に痛むようになり、
一時は寝たきりになってしまいました。
病院での診断は、二人とも、
「早期関節リウマチ」。
でも、二人の現在の症状は
全く違います。

Aさんの手のX線画像を見ると…
骨破壊が進み、
指が変形してしまっています。
薬で痛みを抑え、
家族のサポートを受けてなんとか生活
しています。
一方、Bさんの手は、
ほとんど異常がないように見えます。
現在、ほぼ症状が治まり、
支障なく日常生活を送っています。
しかも、最近、ジョギングまで始めました。
同じ「早期関節リウマチ」なのに、
どうして、二人の患者さんのその後の経過が
全く違ってしまったのでしょうか?
どうやって気づく?「早期」発見の落とし穴
実は、関節リウマチは、
早期に診断するのがとっても難しい
病気なんです。
実際には、
問診・触診・血液検査・画像診断などを
総合して診断しますが、
あえてX線画像だけで、
5人の医師に診断してもらうと…

関節リウマチの画像であることを
あてることができたのは、
ベテランの整形外科医1人だけでした。
早期関節リウマチは、
わずかな骨破壊 しか起こっていないため、
X線だけで見つけるのはとっても難しいんです。

じゃあ、早期に関節リウマチを見つけるのは
難しいじゃん!と思ってしまいますよね。
なのですが…
関節リウマチのメカニズムが
明らかになるにつれて、早期発見の考え方が
大きく変わりつつあるんです。
カギは「サイトカインの嵐」
関節リウマチはなぜ起こるのか?
そこには…
わたしたちの体を守る免疫が
大きく関わっているんです。
ウイルスや細菌が侵入すると、
免疫細胞が「外敵」と判断、
「サイトカイン」という物質を放出します。
サイトカインは、他の免疫細胞を呼び寄せる、
いわば「伝令役」。
サイトカインの知らせを受けた免疫細胞が、
敵を撃退することで、
私たちの体は健康に保たれているんです。
ところが…
関節リウマチになると、
なぜか、免疫細胞が誤って、
自分の関節を敵と判断。
サイトカインを放出し、
関節を攻撃してしまうんです。
こうして起こるのが、関節を包む滑膜の炎症
「滑膜炎」。
ウイルスや細菌と違い、攻撃を受けても
関節はもちろんなくなることはありません。
すると、免疫細胞は攻撃をさらに強めようと
サイトカインを急増させます。
いわば「サイトカインの嵐」状態。
こうなると、攻撃は骨にまで及び、
骨が破壊されてしまうんです。
この「サイトカインの嵐」は、
発症から6か月くらいたった頃に
起こると考えられています。
二人の女性患者の診断までの期間を比べると、
Aさんは発症から1年10か月。
Bさんは発症から2か月。
つまり、AさんとBさんの違いは、
診断の時期に、
「サイトカインの嵐」が起こっていたか、
いなかったか ということだったんです。
サイトカインの嵐の前に治療を始めたことで、
Bさんは、骨破壊まで症状が進むことなく
普通の日常生活が送れるようになったんです。
じゃあ、どうやって見つけにくい
早期関節リウマチを見つけるの?
「嵐の前兆」をとらえて早期治療!
では、「サイトカインの嵐」が起こる前に
どうやってその前兆を見つけるかというと…
問診や触診、血液検査に加え、
最近は超音波(エコー)による画像診断が
導入され始めています。
超音波画像診断は、
X線では見つけることができない
骨破壊の前兆である炎症(滑膜炎)を
バッチリ発見できるんです!
さらに、新たな治療法も!
サイトカインの活動をピンポイントで抑える
治療薬「生物学的製剤」も登場しています。
早期関節リウマチの症状のサインは、
- 関節に腫れがある
- 腫れを押すとブヨブヨしてる
- 朝起きた時に痛んだり、動かしにくい
このような症状が気になったら
リウマチ科、または整形外科、内科で受診を!
(※生物学的製剤の詳細は、
「今回のお役立ち情報」をご覧ください。)
関節が目覚める!らくらくストレッチ
ここからは、症状が進んでしまった患者さんが、
動きにくくなった関節を楽にする方法を
ご紹介します。
まず、どうして関節リウマチになると、
関節が動かしにくくなるのでしょうか?
関節が痛いと、
関節を動かしたくなくなりますよね。
すると…
痛いから動かさない
→血流が悪くなる
→筋肉が硬くなる
→関節が動きにくくなる
→痛いから動かさない
という悪循環に陥っていたんです!
骨破壊が進行していると、
関節を元のように動かすのは難しくなりますが、
血行や筋肉が原因であれば、
この悪循環を断ち切ることができるんです!
そのコツは…ズバリ!
「動かす」こと。
関節が気持ちよく動くようになる
ストレッチをご紹介します。
♪関節が目覚める!らくらくストレッチ
- 腕を伸ばし、手のひらをパーに!
- 痛くならない程度に最大限にひらく
- 腕を伸ばす方が手のひらの筋肉が
収縮しやすくなりますが、
痛い場合は腕を曲げてもOK

- ひらいた状態で10秒キープ!
- ゆっくりグーに閉じる
- 親指は外側に出す

- 1セット3~5回 毎日続けると効果的!
- 炎症・骨破壊・痛みのある人は
主治医やリハビリ専門家の指示に従ってください。
今回のお役立ち情報
関節リウマチってどんな病気?
関節を激痛が襲い、放っておくと骨が破壊されてしまう病気です。原因は不明ですが、免疫が異常をきたし、炎症や骨破壊を促進する「サイトカイン」という免疫に関わる物質が急増することがわかってきました。
早期の関節リウマチを見分けるには?
- 関節に腫れがある
- 腫れを押すとブヨブヨしている
- 朝起きた時、痛みがある/動かしにくい
症状が気になったら…<診断について>
リウマチ科、または、整形外科、内科で診療を受けることができます。
【新しい診断方法】関節リウマチの早期診断は、問診・触診・血液検査などの結果をもとに総合的に判断しますが、骨破壊に至る前の段階である滑膜炎を見つけることができる「超音波(エコー)」による画像診断が、ここ数年、注目を集めています。設備を備えている病院はまだ多くないので、超音波画像診断ができるかどうか、直接、病院に問い合わせてください。
新しい治療薬について教えて!
新しい治療薬として「生物学的製剤」をご紹介しました。病気を進めるサイトカインの働きを抑えるもので、月に1~2回程度、点滴や皮下注射で投与します。病気が進むとサイトカインの量・種類が急増してしまうため、その前(発症から6か月までが目安)に投薬を始めることが大切です。投薬は続ける場合が多いですが、症状がよくなれば休止することもあります。副作用として、ウイルスや細菌に対する免疫機能が低下する場合があります。市販はされていないので、投与には医師の処方箋が必要です。詳しくは医療機関でご相談ください。
関節を動かす「らくらくストレッチ」のやり方を教えて!
関節が動かないからといって、必ずしも骨破壊が起こっているわけではありません。痛いからと動かさないことで、血流が悪くなり、筋肉が硬くなって、ますます動かしにくくなるという悪循環が起きている場合もあります。そこで、関節を気持ちよく動くようにするストレッチをご紹介します。
- 腕を伸ばし、手のひらをパーに!(痛くならない程度に最大限にひらく)
- ひらいた状態で10秒キープ!
- ゆっくりグーに閉じる(親指は外側に出す)
- 腕を伸ばす方が手のひらの筋肉が収縮しやすくなりますが、痛い場合は腕を曲げて行ってもOKです。
- 1セット3~5回、回数は少なくてもいいので、毎日続けてみてください。
- 炎症・骨破壊・痛みのある人は医師やリハビリの専門家の指示に従ってください。

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