検索
閉じる
不眠・心臓痛の原因!「胸やけ」一発解消法
健康

不眠・心臓痛の原因!「胸やけ」一発解消法

2009年7月1日(水)
番組内容を印刷する

油ものを、ついつい食べ過ぎてしまったり
ちょっと飲みすぎてしまったり・・・

そんな後にやってくる「胸やけ」。
胸がムカムカしたり、焼けるような感じがしたり、結構辛いものですよね。でも経験はあっても、そんなに気にしない人がほとんどではないでしょうか?

ところが最近の研究で胸やけを放っておくと、心臓痛、睡眠障害、ぜんそくさらにはがんなど、様々な病気の原因になるケースがあることがわかってきたんです!

胸やけって、そもそも一体なんなのか?
なぜ怖~い病気を引き起こすのか?

ガッテンは今回、そのミステリーを徹底究明!
さらに効果抜群でお金がかからない、スピード対策術も大公開します!

番組ディレクターからひとこと

「GERD」って、なに?

「Gastro Esophageal Reflux Disease」
略して「GERD」。日本語にすると「胃食道逆流症」。
胸やけの原因となる、胃から食道への胃液の逆流が引き起こす、さまざまな病気のことです。

・・・とここまで読んだだけで、「なんか難しそう」とイヤになってしまいますよね?
でも実は、ここ10年で国内の患者の数がものすごく増えてしまい、いま大きな問題になっている病気なんです。
にもかかわらず認知度が低い理由のひとつは、名前やメカニズムがわかりにくいことなのかもしれません。

だからこそ今回のガッテンは、難しい言葉は一切使わず、ご覧になった方が少しでもわかりやすく感じて頂けるよう、いろいろな工夫をこらしました。

この病気への理解が広がる
お手伝いができたら…
そんな思いで作った番組です。

今回のお役立ち情報
01

胸やけは万病のもと!?

胸やけといえば、食べすぎたり飲みすぎたりした後に、みぞおちの辺りが熱くなったり、ムカムカしたりすること。それほど深刻なものと思わない人がほとんどです。

しかし最近、この胸やけの犯人となる「あるもの」を放っておくと、「睡眠障害」や「ぜんそく」さらには「がん」など、様々な病気が引き起こされてしまうケースがあることがわかってきました。

中には、心臓に異常がないのに四六時中「心臓の痛み」や「どうき」に悩まされたり、のどに「梅干しの種」が詰まっているような違和感に苦しまされたりする人もいます。

胸やけを引き起こし、かつ万病の原因となる
「あるもの」とは、何なのでしょうか?

02

犯人は「胃液の逆流」

胸やけがもとで様々な症状に襲われた患者さんの食道の壁の粘膜を調べてみると・・・白く変色していることがわかりました。
胃から食道へ胃液が逆流し、粘膜が炎症を起こしてしまっていたんです。

食道と胃の間には、「噴門(ふんもん)」と呼ばれる門があり、胃液の逆流を防いでいます。

しかしゲップをするときなど、一時的にこの噴門がゆるむことがあります。すると酸を含む胃液が食道へ逆流し、粘膜を襲うのです。

もちろん、ゲップ程度の自然な逆流であれば症状を感じることはほとんどありません。しかし、食べすぎや飲みすぎ、さらには胃を圧迫する姿勢を続けるなどの原因で噴門がゆるむ状態が続いていると、「胸やけ」を感じるようになるのです。

胸やけを引き起こしていた「犯人」は、「胃液の逆流」でした。でも、食道で起きた胃液の逆流が、なぜ全身に影響を与えるのでしょうか?

胃液の逆流による炎症が続いていると、
まれにですが食道の粘膜がガン化してしまうこともあります。
胸やけが慢性的に続く、しゃく熱感などの症状が強いといった場合は、医療機関を受診されることをお勧めします。

03

胃液の逆流で神経が誤作動?

胃液が食道に逆流した状態を再現し、その時の体の反応を調べてみると、心拍数が増えたり、血流に変化が現れたりすることがわかりました。

この変化に関わっていたのは、実は「自律神経」。私たちの体の中に張り巡らされ、それぞれの臓器が調和をとって働けるようコントロールする神経です。

食道に胃液が来ると、自律神経がそれを感知し、食道の筋肉に掃除するよう指令を出します。この働きによって、私たちの食道は守られています。

しかし、頻繁に胃液が逆流する状態が続いていたりすると、その影響が、自律神経でつながっている別の臓器にまで広がってしまうことがあるのです。

例えばノドの筋肉をコントロールする自律神経に影響が及ぶと、(実際にはノドまで胃液は来ていなくても)逆流を止めようとして、ノドの筋肉が異常に緊張することがあります。すると、まるでノドに梅干しのタネが詰まっているように感じることがあるんです。

また、肺(気管支)の動きをコントロールする自律神経に影響が及ぶと(実際には肺の中に胃液が入っていなくても)異物を排除しようとして激しいセキがでるなど、ぜんそくの症状が現れることもあります。

「胃液の逆流」という異常事態から体を守るために、自律神経が良かれと思って行う防御反応。それが行き過ぎると、さまざまな症状が現れることがあるんです。

04

胸やけの「特効薬」とは?

胸やけや、さまざまな病気を引き起こす「胃液の逆流」。
実は私たちは誰でも、その「特効薬」を持っています。
それは、「だ液」です。

だ液には、「緩衝作用(かんしょうさよう)」という性質があります。強い酸やアルカリをどちらも中和できる成分を含み、こうした物質から私たちの体を守ってくれているのです。

だ液を生かす「胸やけ対策」のポイント

(1)食後30分に注意
食後すぐは、消化のために胃液が出るため逆流が起きやすくなります。この時間帯にシュガーレスガムをかむなどして、だ液を出すようにすると予防効果が期待できます。

(2)寝る前に食べない
寝ている間は、だ液の分泌が減ってしまいます。
寝る前にはものを食べないようにすることがお勧めです。

(3)薬の副作用に注意
薬の中には、だ液の分泌を抑える副作用をもつものがあります。そうした薬を服用していて胸やけが強いなどの場合は、かかりつけの医師にご相談ください。

05

専門医のアドバイス

こんな人は要注意

胃液の逆流による病気は、「胃食道逆流症(GERD)」と呼ばれ、ここ10年ほど患者数が急増しています。
 以下に当てはまる方は要注意です。胸やけが慢性的に続く、しゃく熱感などの症状が強いといった場合は、医療機関を受診されることをお勧めします。

(1)肥満
おなかに脂肪がつくと、胃を圧迫するため逆流が起きやすくなります
(2)喫煙・過度の飲酒
喫煙や飲酒は、胃液を防ぐ「噴門」の働きを弱めるため逆流が起きやすくなります
(3)ストレスの多い生活
ストレスがあると、胃液の分泌が促進されます。また、逆流による症状を強く感じるようになります
(4)骨粗しょう症
骨粗しょう症により、腰が曲がってくると、胃が圧迫されるため逆流が起きやすくなります

専門医が勧める 日常生活のポイント

(1)食べ過ぎ・飲みすぎを避ける
(2)食後すぐに横になったり、運動したりしない
(3)胸やけを感じたら、だ液や水を飲むなどして、
  胃液を洗い流す