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長引く肩の痛みに喝! 五十肩&コリ一挙撃滅
健康

長引く肩の痛みに喝! 五十肩&コリ一挙撃滅

2014年2月5日(水)午後8時
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ある日突然、肩に激痛が走る「五十肩」
しばらく腕が上がらず、痛みに悩まされるものの、そのうち自然と治ってしまうのが特徴です。ところが、治るどころかどんどん悪化し、最悪、一生痛みが続き、手術が必要になるタイプの五十肩があったのです!

そこで、ガッテンが徹底調査したところ、悪化するタイプかどうかがカンタンにわかる極意を発見! じつはある骨にヒミツが隠されていました。

キケンな五十肩の見分け方から肩コリや普通の五十肩を予防するワザまで、最新情報をお伝えします。

番組ディレクターからひとこと

世にも不思議な「肩甲骨」


皆さんは今まで、肩甲骨のことを考えたことがありますか?
私は全くありませんでした。しかしこの骨、知れば知るほど奥深いんです。
まず、形が面白い。三角形のイメージですが、横から見ると、実は「y」の形をしています。ツノのような突起や、おわんなんかもついています。
次に、進化の歴史が面白い。は虫類の肩甲骨は腹側に、馬やニホンザルの肩甲骨は、体の側面にあるって知ってました? 類人猿や人間になって、肩甲骨は背中側へ移動。そのお陰で、私たちは360度、腕を自由に動かすことができるようになったんです。
最後に、健康効果がすごい。今回取り上げた「終身型」五十肩や、普通の五十肩、さらには肩こりまで、多くの肩の病気は、肩甲骨の不具合から始まります。逆に言えば、肩甲骨を健康な状態に保てれば、多くの病気を予防できるのです。
取材を始めて以来、日課となった、通勤途中の肩ストレッチ。歩きながら1、2分、肩を動かすだけで、不思議なくらい体がポカポカ。皆さんもお試しあれ。

今回のお役立ち情報
01

治らない五十肩は痛みを感じず腕が上がる!?

突然やってくる激痛や腕が上がらないといった症状に悩まされる五十肩。じつは、1年ほどで自然に治ってしまう不思議な病気なのです。
ところが、痛みがいつまでも続き、手術の必要もあるタイプの五十肩がありました。名づけて「終身型」五十肩。驚くことに、五十肩で病院を受診したうちの3人に1人がこのタイプの五十肩で、自然に治ることはなく、治療や運動療法などが必要とされます。

右肩に痛みを感じたAさんは、病院の診断を受けたところ、五十肩と診断されたため、リハビリを続けました。ところが、いっこうに治らないまま3年後に別の病院へ行くと、「終身型」の五十肩で、手術が必要なほど悪化していることがわかったのです。
さらに不思議なことが。普通の五十肩の場合、多くは肩関節が固まってしまい、腕が上にあがりません。ところが、Aさんによると、痛みのないほうの手で支えると、痛みもなく腕を上げられたそうです。
いったい、どういうことなのでしょうか。

02

肩甲骨の進化が肩の腱(けん)が切れてしまう原因!?

じつは、「終身型」の五十肩は、腱(けん)板という肩の腱が切れることで起こる病気でした。
普通の五十肩のように、関節は固まっていないため、痛くないほうの手で持ち上げれば腕は上がるのです。

腱が切れてしまうのは、肩甲骨に秘密が隠されていました。
ヒトに近い仲間のニホンザルは、肩甲骨が体の側面にあり、上腕骨と一直線になっています。そのため、ぶら下がって木から木へ移る、というような腕の動きは実はできません。ところが、ヒトは進化の過程で腕がもっと自由に動くよう、肩甲骨が背中側に移動しました。
腕が自由に動く分、骨に沿った筋肉が所定の位置から外れるなどのリスクが大きくなります。そこで筋肉を守るために、肩甲骨が変化して筋肉の通り道であるガイドを作ったのです。
そのガイドとなる骨に腱がこすれ、切れてしまう場合があります。これが、「終身型」五十肩の本当の病名、「腱板断裂」です。

では、どうすれば腱板断裂を防ぐことができるのでしょうか。

※多くの場合、腱板が切れるのは一部分です。また、腱板が切れていても痛みを感じない人もいます。

03

肩甲骨を動かさない習慣が腱板断裂や炎症を招く!

普通、腕は肩の関節で120度、肩甲骨で60度上がります。しかし、腱板が一部切れている人にバンザイをしてもらうと、腕が真上に上がりませんでした。これは、普段、肩甲骨をあまり動かさないせいで肩甲骨周りが固くなってしまったのが原因です。肩甲骨の動きが悪いとガイドの骨と腱が擦れやすくなるのです。

肩甲骨の動きが悪いと、腱板断裂を招くだけではありません。普通の五十肩や肩コリの原因にもなるのです。そこでおすすめなのが、体操選手も実践している肩甲骨体操です。

04

金メダリストも実践!肩甲骨体操で肩の病気予防!

体操選手が繰り出す技は、肩甲骨がとても重要とされており、肩甲骨を自在に動かせるようなトレーニングに力を入れています。
そこで、オリンピックの金メダリストも実践していた肩甲骨のストレッチ法を紹介します。

猫ストレッチ
1. 四つんばいになる。
2. 自分のへそを見るようにしながら背中を丸める。

01.jpg(pc-img)

3. 肩甲骨を意識しながら背中を反る。

01.jpg(pc-img)

1日5回程度を目安に行います。

ペンギン体操
1. 腕を下に伸ばしたまま、肩甲骨を上下に動かす。

01.jpg(pc-img)

2. 腕を横に伸ばして、肩甲骨を近づけたり遠ざけたりする。

01.jpg(pc-img)

3. 腕を前に伸ばしながら背中を丸め、腕を後ろに引きながら胸を反らす。このときも肩甲骨を意識する。

01.jpg(pc-img)

※1~3を各10回ずつ行います。

※現在、肩に痛みや違和感などの症状がある人は、無理せず痛みの出ない範囲で行ってください。

05

「終身型」五十肩について

五十肩には、自然に治るタイプのほかに、痛みが治まらずに手術の可能性もある「終身型」タイプもあります。病名を「腱(けん)板断裂」といいます。特徴は、痛みのないほうの手で支えると、腕が上がること。普通の五十肩が肩関節の炎症で起こるのに対し、「終身型」五十肩は、腱(けん)板という肩の腱が切れる病気です自然に治らないので、痛みなどの症状がずっと続きます。心当たりのある人は、整形外科を受診することをおすすめします。

06

肩甲骨体操について

「終身型」五十肩は、肩甲骨の動きをよくする体操で予防できます。また、日ごろから肩甲骨を意識的に動かすことも大切です。普通の五十肩、肩こりにも効果があります。なお、現在、肩に痛みや違和感などの症状がある人は、無理せず痛みの出ない範囲で行ってください。

01.jpg(pc-img)

猫ストレッチ

1. 四つんばいになる。
2. 自分のへそを見るようにしながら背中を丸める。
3. 肩甲骨を意識しながら背中を反る。
※1日5回程度を目安に行います。

ペンギン体操

1.腕を下に伸ばしたまま、肩甲骨を上下に動かす。
2.腕を横に伸ばして、肩甲骨を近づけたり遠ざけたりする。
3.腕を前に伸ばしながら背中を丸め、
腕を後ろに引きながら胸を反らす。
このときも肩甲骨を意識する。
※1~3を各10回ずつ行います。