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酒と肝臓と男と女SP
健康

酒と肝臓と男と女SP

2014年12月17日(水)午後8時
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年の瀬の恒例行事といえば、忘年会!
その忘年会に欠かせないのが「お酒」

日ごろのストレス発散、仕事仲間とのコミュニケーション、本音を言いやすいなど、お酒はさまざまなシチュエーションで活躍します。ところが今回、お酒が引き起こす、信じられないような事実を突き止めました!

1つめの新事実は、お酒をよく飲む男性がなぜか「女性化」する!?
そして2つめは、よく飲む女性は、体内であるものが繁殖することで内臓がボロボロになる!?
3つめは、お酒に強くなると、薬が効きにくくなる!?

以上、お酒にまつわる3つの新事実の真相に迫ります!

番組ディレクターからひとこと

酒好きだからこそ自戒の意味を込めて!


1日の終わりはおいしいお酒で…。
「お酒=幸せ」という方程式が脳内にインプットされている私。

ですが、今回取材で知るのは耳が痛い話ばかり。
「できれば信じたくない……」
だけど、時すでに遅しとなる前に
「やっぱり知ってて良かった!」
酒好きのあなたにそう思っていただけるような情報をお伝えします!

…と言いながら、今夜は何を飲もうかなと考えていますが、そんな私でも、取材を経て、気付けば少しだけ酒量が減っていることには、自分でもビックリです。

どうせ飲むなら、楽しく身体にも優しく飲みたいですもんね!
今夜の乾杯が、あなたにも、あなたの隣の大切な人にも優しい乾杯になりますように!

今回のお役立ち情報
01

お酒+○○で男性の胸が女性の胸になる!?

40歳を過ぎて新たな事業を始めた 男性Aさんは、仕事のストレスから毎日お酒を飲むようになり、酒量が日に日に増えていきました。すると、なぜか胸が膨らんできたそうです。病院で診察を受けると、Aさんの胸は、肥満によるものではなく、女性のように乳腺が張っているせいで膨らんでいることがわかりました。その原因は、なんとアルコールの飲みすぎでした。

もう一人の男性Bさんも、人間関係の悩みからお酒を飲み続けているうちに、胸が膨らんでしまったそうです。しかも、触るだけで痛みがあったとのこと。

AさんとBさんの胸の膨らみは、「女性化乳房」と言い、昔から専門家の間ではよく知られている症状で、原因は、女性ホルモンの異常。Aさんの女性ホルモンを測ってみると、女性並みに増えていました。
とは言え、たとえお酒を飲んで一時的に増えたとしても、女性化乳房を引き起こすほどは増えるわけではありません。

では、なぜ女性ホルモンが増えたのでしょうか?実は、肝臓の病気、肝硬変が原因でした。

02

女性化乳房は肝硬変を知らせるサイン!?

そもそも男性の女性ホルモンは、どこで作られているのでしょうか。じつは、精巣で作られた男性ホルモンが、血液によって全身の筋肉や骨、脂肪などに運ばれたとき、酵素の働きによって女性ホルモンに変わるのです。

女性ホルモンは、骨を強くしたり、抜け毛を防いだりするなどの働きがあります。そして、肝臓へ運ばれて分解されます。ところが、肝硬変になり肝臓の機能が落ちると、女性ホルモンが分解されにくくなり、女性化乳房になることがあるのです。“沈黙の臓器”と言われる肝臓は、痛みがなく自覚症状も出ないので、胸の膨らみが肝硬変に気づくきっかけの一つになります。

肝硬変は、血液検査で肝臓の機能をチェックすることが予防につながります。肝機能は、ASTALTγ-GTPなどの指標で調べることができます。
ASTとALTでは、肝臓の傷つき度がわかります。
炎症中の肝炎の場合は、値が高くなりますが、症状が進んだ肝硬変だと値は低下することがあります。また、肝臓のストレス度がわかるγ-GTPは、体質によって数値が上がりにくい場合があるため、肝臓の機能が低下している人でも数値が変わらないこともあります。これらの値が少しでも高い場合は、専門医の診断を受けることが大切です。

03

女性の体内で肝炎を招く「細菌」が大増殖!?

昔に比べて女性もお酒をよく飲むようになりました。いまの若い女性はおよそ50年前と比べ、なんと4倍近くの人がお酒を飲むそうです。

そんな酒好き女性の体内で、あるものが大繁殖していることがわかりました。それは、グラム陰性菌という腸内細菌です。ただし、この菌は男女とも普通に持っているもの。ところが、女性には思わぬ落とし穴がありました。

アルコールのとりすぎで増殖するとされるグラム陰性菌は、死ぬと毒素になって肝臓へ運ばれます。通常、毒素は肝臓内の免疫細胞によって処理されます。ところが、女性の場合、女性ホルモンの働きで肝臓に炎症が起きる場合があるのです。この結果引き起こされるのが「アルコール性肝炎」です。

お酒を飲む量と死亡リスクの関係を調べた調査では、男性は日本酒換算で1日2合程度、女性は1合程度を過ぎると死亡リスクが上がります。このように、女性は少ない飲酒量で肝障害を引き起こすリスクがあるため、お酒は1日1合程度までに控えることをおすすめします。また、アルコール性肝炎は、年をとってからなるわけでなく、20代でもなるので油断は禁物です。

04

お酒に強くなったら薬が効きにくくなる!?

昔はお酒に弱かったけど、今は強くなったという人はよくいます。ところが、そもそも酔いやすいか酔いにくいかを決める酵素の働きは、遺伝的に決まっているため、生涯変わることはありません。では、なぜ変わったのかというと、肝臓内の働きに秘密がありました。
普通、アルコールはアルコール分解酵素によって分解されますが、アルコールが増えすぎるとメオス(MEOS)という強力な助っ人が現れ、アルコールを次々と分解してくれるのです。しかも、更にアルコール量が増えれば、メオスも更に増えます。

ところが、メオスにはアルコール以外のものを分解する働きがありました。それは、なんと「薬」です。じつは、メオスというのは、もともと異物や毒を処理する酵素などの総称です。そのため、薬も異物とみなし、分解するのです。
では、お酒の飲み過ぎでメオスが増えるとどうなるかというと、お酒を飲んでいないときにもメオスが多くいるため、薬の分解が早くなります。つまり、それだけ薬の効き目が早く切れてしまうのです。

薬の中には、メオスが分解するものとしないものがあります。お酒を飲む人で、薬が効きにくくなったと感じた人は、医師と相談してください。

また、一度増えてしまったメオスは、2か月ほど酒量を減らせば、減らすことができます

※お酒と一緒に飲むと危険な薬もあります。お酒と薬を一緒に飲むのは絶対におやめください。

05

男性の女性化乳房について

お酒を飲み過ぎて肝硬変になると、乳腺が張って胸が膨らむ「女性化乳房」になる場合があります。原因は、女性ホルモンの異常です。
男性の場合、女性ホルモンは、精巣で作られた男性ホルモンが変化して作られます。女性ホルモンには、骨を強くしたり、抜け毛を防いだりする働きがあり、その後、肝臓へ運ばれて分解されます。ところが、肝硬変になり肝臓の機能が落ちると、女性ホルモンが分解されにくくなり、女性化乳房になってしまうのです。
肝硬変は、血液検査で肝臓の機能を定期的にチェックすることが予防につながります。肝機能は、下の3つの指標などで調べることができます。これらの値が少しでも高い場合は、専門医の診断を受けてください。

AST・ALT

肝臓の傷つき度がわかります。炎症中の肝炎の場合だと値は高くなりますが、さらに症状が進んだ肝硬変だと値は低下することがあります。

γ-GTP

肝臓のストレス度がわかるγ-GTPは、体質によって数値が上がりにくい場合があるため、肝臓の機能が低下している人でも数値が変わらないこともあります。

06

女性のアルコール性肝炎について

腸内細菌であるグラム陰性菌は、アルコールのとりすぎで増殖するとされ、死ぬと毒素になって肝臓へ運ばれます。通常、毒素は肝臓内の免疫細胞によって処理されますが、女性の場合、女性ホルモンの働きで肝臓に炎症が起こる場合があります。この状態が「アルコール性肝炎」です。女性は少ない飲酒量で肝炎になるリスクがあるため、お酒は1日1合程度までに控えることをおすすめします。

07

お酒に強くなると効きにくくなる薬について

普通、アルコールはアルコール分解酵素によって分解されますが、アルコールが増えすぎるとメオス(MEOS)(肝細胞にある酵素などの総称)という強力な助っ人が現れ、増えることによって、アルコールを次々と分解してくれます。ところが、メオスには薬を分解する働きもあるため、お酒を飲んでいないときでも薬を早く分解してしまいます。その結果、薬の効き目が早く切れてしまうのです。

薬の中にも、メオスが分解するものとしないものがあります。お酒を飲んでいる人で薬が効きにくくなったと感じた人は、医師と相談してください。また、2か月ほど酒量を減らせば、メオスを減らすことができます。
※お酒と同時に飲むと危険な薬もあります。お酒と薬を一緒に飲むのは、絶対にやめてください。