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あなたは受けた?”がんにならない”検査
健康

あなたは受けた?”がんにならない”検査

2018年5月16日(水)午後7時30分
2018年5月19日(土)午前0時25分
NHKオンデマンドでご覧いただけます 番組内容を印刷する

「がん検査」には胃カメラや乳がんのマンモグラフィなど“がんを早く見つけるための検査”がある一方、“がんにならないための検査”もあります。代表的なものが肝臓がんの原因の8割ほどを占めるB型・C型肝炎ウイルスの検査です。感染していると肝炎→肝硬変→肝臓がんと進むことがあり、早く見つけて治療をすればがんになるリスクを大きく減らせます。しかも「血液検査だけでOK」「原則無料」とお得で手軽ですが、成人の5割以上が検査を受けていないという調査結果もあります。かつての予防接種の注射器の使い回しなどで多くの人がひと事ではない肝炎ウイルス。肝臓がんにならないために知ってほしい情報をお伝えしました。

今回のお役立ち情報
01

肝臓がんの原因は8割が肝炎ウイルス!

年間28000人以上が亡くなっている肝臓がん。肝臓がんになる原因はアルコールと思われがちですが、実はB型とC型の肝炎ウイルスが8割を占めます。感染を放置しておくと肝炎~肝硬変~肝臓がんへと進行してしまう危険性があります。C型肝炎ウイルスの場合、慢性肝炎を治療せずに30年放置すると20~25%の人が肝臓がんになると言われています。肝炎ウイルスは薬での治療が可能なので、早く感染を見つけて治療し肝臓がんを予防することが大切です。

02

肝炎ウイルスはどのように感染する?

B型・C型とも肝炎ウイルスは血液を介して感染します。そのためふつうの生活をしている中ではほとんど感染することはありません。しかしかつては予防接種の注射器の使い回しや出産時の母子感染、カミソリの共用などで感染が広がったと考えられています。現在は、母子感染、注射器ともに対策が行われているためほとんど心配する必要はありませんが、注射器の使い回しは1988年1月に厚生省(当時)が正式に禁止の通知を出すまで行われていた可能性があります。そのため、30歳以上の日本人およそ9000万人は注射器の使い回しによる感染が否定できません。またピアスの道具やカミソリの共用などによる感染の可能性を考え、20歳以上の人は一生に1回は検査することが勧められています。

03

肝炎ウイルス検査とは?

肝炎ウイルスは感染していても症状が無く、ほとんどの場合、自分では感染に気づくことができません。また一般的な健康診断の血液検査で調べるのは肝機能(肝臓の健康状態)で、それだけではウイルスの有無はわかりません。だからこそ肝炎ウイルス検査を受けることが大切です。

肝炎ウイルス検査の特徴

  • 肝炎ウイルスはふつうの生活では感染しないので一生に1回受ければOK
  • 血液検査だけでOK


肝炎ウイルス検査を受けられる施設

  • 全国の保健所
    →受けられる曜日や日時などが決められていることが多いが、原則無料で受けられる。
  • 近所のクリニックなど
    →市町村から委託されている診療所、クリニックなどで受けることができる。いつでも受けられることが多いが、費用の負担が必要な場合もあるので各施設にお問い合わせください。


検査を無料で受けられる条件等はお住まいの地域によって異なりますので、役所等に問い合わせてください。

04

肝炎ウイルスの治療法・予防法

肝炎ウイルスの治療は近年、飲み薬だけで治療が可能になってきました。
※治療薬は、効果や副作用を考慮の上、医師の診断により処方されます。

C型肝炎ウイルスの場合

  • 飲み薬を2~3か月服用するだけで95%以上の人がウイルスを完全にゼロにして完治することができます。
  • 薬代は1錠数万円もするものもありますが、補助金が出るので高額納税者でなければ月1万円の自己負担が上限です。


B型肝炎ウイルスの場合

  • ウイルスをゼロにすることは難しいのですが、飲み薬で極めて少なくすることが可能です。
  • 費用はC型同様、補助金が出るので高額納税者でなければ月1万円の自己負担が上限です。
  • 0歳児は無料でB型肝炎ウイルスワクチンの定期接種を受けることが出来ます。生後12か月の間に3回、受けることになります。