検索
閉じる
朗報!耳鳴りが劇的改善 自宅でできる新発想治療
健康

朗報!耳鳴りが劇的改善 自宅でできる新発想治療

2020年4月1日(水)午後7時30分
2020年4月8日(水)午後3時08分
NHKオンデマンドでご覧いただけます 番組内容を印刷する

全国でおよそ300万人が悩んでいるというつらい耳鳴り。中でも症状が3か月以上続くと「慢性耳鳴り」と呼ばれます。最新研究から、耳鳴りに<注意>が向くことで耳鳴りがさらに悪化するという「耳鳴りの悪循環」に陥ることが分かってきました。世界では耳鳴りから注意を外す治療法で耳鳴りが改善したという人が続出!番組では滝の音などを使って耳鳴りへの注意を外す治療法など耳鳴り治療の最前線をお伝えしました。

 

今回のお役立ち情報
01

耳鳴り治療の転換期!カギを握るのは“注意力”

さまざまな原因で起こる耳鳴り。その症状の悪化に深く関わっている1つが“注意”です。耳鳴りに注意が向くことで苦痛を感じるようになり、そのせいでさらに耳鳴りに注意が向き、また耳鳴りを大きく感じてしまうという<悪循環>に陥ってしまうことがわかってきました。


イリノイ大学ファティマ・フセイン准教授らの研究チームは重い耳鳴りの症状に悩む人や耳鳴りがあっても苦痛を感じていない人、そして耳鳴りがない人など85人に協力してもらい、MRIを使って安静時の脳の活動状況を調べました。注目したのは脳の“注意の状態”と関係しているといわれる楔前部(けつぜんぶ)と呼ばれる場所です。


本来であれば注意を働かせる必要がない安静時。耳鳴りのない人や、耳鳴りがあっても症状が軽い人はほとんど注意を働かせていませんでした。しかし重い耳鳴りの症状に悩まされている人は安静時でも注意が過剰に働いていることが明らかになりました。

(出典) Connectivity of precuneus to the default mode and dorsal attention networks: A possible invariant marker of long-term tinnitus Sara A. Schmidt, Jake Carpenter-Thompson, Fatima T. Husain NeuroImage: Clinical 16 (2017)

02

劇的改善!?耳鳴りから注意を外すワザ

耳鳴りに悩む人の多くが一番つらいと言うのは「寝るとき」です。そこで、ご紹介したのが滝の音や小川のせせらぎの音、木の葉がこすれ合う音といった自然環境音を入眠時に流す方法です。こうした音は低音から高音までまんべんなく含んでいるため、いろんな音を隠すという特徴があります。そのため、耳鳴りを感じにくくして注意を外しやすくしてくれるんです。


<ポイント1> 音源はやや遠めに置く

専門家によると、音源が枕元にあると効果が出にくいと言います。音源はなるべく遠く、足元近くに置くのがオススメ。さらに、スピーカーの向きを壁側に向けると、寝室全体が音に包まれるような環境ができて、より効果が得られるそうです。


<ポイント2> 音はなるべく音量の変化の少ないものを選ぶ

自然に聞き流せて、意識に残らないという意味で、自然環境音がお勧めされています。しかし、波の音のように音の大きさが変化するような音は耳鳴りの苦痛が取れにくく適していません。滝の音や川のせせらぎ、木の葉のこすれ合う音などがお勧めされています。


<ポイント3> 音量の目安は耳鳴りが聞こえつつ苦痛を感じなくなる程度に

耳鳴りを完全に滝の音などで隠してしまうと、音がなくなったとたん耳鳴りを大きく感じてしまう恐れがあります。そのため、耳鳴りはかすかに聞こえつつ、苦痛を感じなくなる程度の音量にすることがお勧めされています。ただし、難聴などをお持ちの方は音量には注意が必要です。必ず専門家の指示を受けるようにしてください。

 

番組では実際の医療現場で、音以外の方法で耳鳴りから注意を外せた例をご紹介しました。専門家によると、耳鳴り以外の何かに集中することで耳鳴りから注意が外れるという経験を重ねる事で、次第に耳鳴りにとらわれなくなって耳鳴りとうまく付き合っていけるようになるといいます。

<注意>
耳鳴りの原因は様々です。お悩みの方はまずは耳鼻科を受診なさってください。