クローズアップ現代

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2018年7月5日(木)
“キロクアメ”に異例の猛暑 この夏どうなる?

“キロクアメ”に異例の猛暑 この夏どうなる?

先週末、関東甲信が梅雨明けしたとみられると発表された。統計を取り始めて以来、最も早い。その後、今週に入って九州を台風、北海道を大雨、四国や関東などの各地でも局地的に1時間あたり100ミリを越すような記録的短時間大雨情報“キロクアメ”が多発している。一方、東京では10日連続で真夏日となる、観測史上初の事態に。来週以降も猛暑が厳しいという予報だ。こうした気象の異変は何が原因しているのか。専門家は、世界各地で起きている現象とリンクしていると話す。特に注目するのが、5月以降ヨーロッパやロシアで起きている記録的な猛暑。その大気変動のエネルギーが日本に到達する現象「シルクロード・テレコネクション」をあげる。一体この夏はどうなるのか?どう身を守ればいいのか?専門家やNHKのニュース番組で人気の気象予報士らと共に考える。

出演者

  • 木本昌秀さん (東京大学 大気海洋研究所 教授)
  • 斉田季実治さん (気象予報士・防災士)
  • 渡辺蘭さん (気象予報士)
  • 武田真一・鎌倉千秋 (キャスター)

記録的な大雨のおそれ 気象予報士らと徹底解説

武田:こちらは、京都市内の今の様子です。小西さん、現場の様子を伝えてください。

小西:京都府の中心部を流れる鴨川です。茶色く濁った濁流が、かなりのスピードで流れています。

私が来てからのこの30分ほどでも、スピードがどんどん上がってきています。橋のたもとを見てください。水しぶきが上がっているのが分かります。かなり雨足が強くなってきていまして、さらに、画面の奥、階段があるのが見えるでしょうか。本当はあの下に遊歩道があって、川沿いを歩くことができるんですが、今はもうその遊歩道が見えないくらい水位が上がってきています。京都府はこの後も雨が続く見込みです。気象台は土砂災害や河川の氾濫に警戒するよう呼びかけています。

大雨に猛暑 この夏どうなる? 気象予報士らと徹底分析

今日(5日)午後4時の長崎県佐世保市の映像です。

低気圧と、活発な前線の影響で、各地で激しい雨が降り続いています。気象庁が厳重な警戒を呼びかけています。

気象庁
「非常に激しい雨が断続的に数日間降り続き、記録的な大雨となるおそれがある。」

このところ、列島各地で気象の異変が…。
梅雨がはっきりしない、あるいは“ない”といわれていた北海道で、梅雨前線の影響で大雨となり、河川が氾濫。四国や岐阜などで、局地的に数年に1度程度しか発生しないような短時間の大雨、いわゆる“キロクアメ”が発生しています。一方、関東甲信では先週末、梅雨明けしたと見られると発表。昭和26年に統計を取り始めて以来、最速です。7月上旬にもかかわらず、昨日(4日)までに東京では30度以上の真夏日が10日連続。この記録も観測史上初です。
こうした現象は、なぜ起きているのか。そこには、地球規模での大気の循環の変化が関わっているのではないかと、専門家は指摘します。大雨や猛暑に備えるために、今夜はニュース番組でおなじみの気象予報士の皆さんと、専門家と共に考えます。

大雨の最新情報 気象予報士が徹底解説

ゲスト 渡辺蘭さん(気象予報士)
ゲスト 斉田季実治さん(気象予報士・防災士)

武田:まず、気象予報士の渡辺さん。
今の雨の降り方はどうなっているんでしょうか?

渡辺さん:早速、雨雲の様子を見てみましょう。この時間も広い範囲に発達した雨雲がかかっているんですよね。九州北部から北陸にかけて、広い範囲ですよね。

1時間降水量を見てみてください。高知県や岐阜県、滋賀県、全国のあちこちで局地的に非常に激しい雨ですとか、激しい雨があちこちで降っているという状態なんです。

これまでかなり雨の量が多くなっていまして、24時間降水量を見てみてください。この24時間で、やはり高知県ですとか、先ほどの中継ありました京都ですね、200ミリ、300ミリを超えるような雨量になっているんです。大体、目安として、24時間で200ミリを超えますと、大きな災害につながるおそれがありますので、今まさに危険な降り方をしているという状態なんです。

武田:今、ここに映っている地域は全て200ミリを超えていますから、広い範囲で災害の危険が高まっているということなんですね。
ニュースウオッチ9から引き続き斉田さん。
今夜の注意点、ひと言でいうとどういうことでしょうか?

斉田さん:すでに雨が強まっている所も多いんですけれども、このあと、明日(6日)の朝にかけて、さらに雨は強まる予想になっています。暗い時間帯の大雨になりますので、辺りの状況分かりにくいですから、外に避難するのはかえって危険な場合もあるんですよね。そういう場合は、建物の2階以上ですとか、崖から離れた部屋にいるなど、少しでも安全な場所に身を置くようにしてください。

武田:暗くなってから外に避難するのは危険が伴う?

斉田さん:周りが浸水しているような場合ですと、かえって外に出ると危険な場合、それで被害になるということもありますので。

武田:水がたまっていると、例えば用水路に流されたという被害もありましたし、状況が分からないと。

斉田さん:暗い状況ですと、場所も分かりにくいというのがありますので。

武田:まだ雨が降っていなくて、それほどでもないと判断できたら、早めに避難するということも1つの手ではあるんですけどね。

鎌倉:各地で降り続く激しい雨なんですけれども、今日も沖縄県の宮古島では「記録的短時間大雨情報」、いわゆる“キロクアメ”が発表されました。これは数年に一度しかないような大雨になって、災害が発生する危険が迫っている時に発表されるものなんです。この“キロクアメ”、先月(6月)半ばから今日までに、すでに日本全国で15回発表されているんですね。今日でちょうど1年になる、九州北部豪雨の被災地でも、今週、激しい雨が襲いました。

“キロクアメ”の脅威 気象予報士らと徹底分析

今週、九州・沖縄付近を北上した、台風7号。避難勧告が出た福岡県朝倉市や、東峰村はちょうど1年前大雨で大きな被害を受けました。
去年(2017年)発生した九州北部豪雨。40人が犠牲となり、依然として2人が行方不明となっています。

「やばい、やばい、やばい。」

数年に1度程度しか発生しないような短時間の大雨、いわゆる“キロクアメ”。これが24時間で19回発生。1時間当たりの雨量が最大129.5ミリを記録しました。
この時、問題となったのは、中小河川への備えです。氾濫したのは、国が管理する一級河川ではなく、それまであまり警戒されてこなかった川だったのです。今年(2018年)も“キロクアメ”は、すでに各地で多発しています。
予測困難で、住民の安全を脅かす“キロクアメ”。どうすれば、身を守ることができるのでしょうか?

武田:記録的短時間大雨情報、いわゆる“キロクアメ”。この恐ろしさはどういうところにあるんでしょうか?

斉田さん:“キロクアメ”が降るだけでも土砂災害のおそれはあるんですけれども、今回のように、先に大雨が降っていますと、地盤が緩んでいるところが多くなっています。こういう所に記録的短時間大雨などの降り方が強まりますと、大規模な土砂災害などにも発展する、そういうおそれもあるんですよね。

武田:今回は台風7号から始まって、比較的長い間、すでに雨が降っていますよね。そこに、さらに今夜、そして明日にかけて、雨が降るおそれがあるということですよね。

斉田さん:記録的短時間大雨情報というのは、雨が100ミリ、もしくは120ミリぐらい降った後に発表される情報なんですよね。ただ、この情報が発表された地域、その近くも、この先同じような大雨が降るおそれがありますので、そういう意味では、そういう記録的短時間大雨情報が発表されましたら、その周辺の地域の方も、注意・警戒する必要がある情報と思っていただいたらいいと思います。

武田:去年の九州北部豪雨では、1日に何度も、いわゆる“キロクアメ”が発表されましたけれども、去年から得られる教訓としては、なかなか予測が難しいということが1つありますよね。

斉田さん:当時、線状降水帯がゆっくりと南下していきましたが、九州北部で動かなくなったんですね。そうすることで、予想されていたよりも、はるかに多い雨があの時には降りました。ですから、そういう天気とか、雨の降り方ですよね。今まで経験したことのない雨を感じた時は、できるだけ早めに避難するということが大事にはなってくるかと思います。

武田:あと、川の増水だと、どうしても大きな河川に目が行きがちですけれども、家の近くを流れる小さい川もやっぱり危険?

斉田さん:そういう川ですとか、土砂災害ですとか、低い土地の浸水というのは、どういう災害が自分の身の回りに起こりやすいかというのを事前に知っておいて、情報を見るということが大事になってくるかと思います。

予測困難な豪雨 気象予報士らと徹底分析

鎌倉:九州北部豪雨で明らかになったのは、中小河川のリスクなんですけれども、皆さんの地域にどれくらい洪水の危険が迫っているのか、リアルタイムでご自分で確認できる方法があるんです。それがこちら、ご覧いただきましょう。気象庁のホームページにあります、「洪水警報の危険度分布」という地図なんですね。

武田:この言葉で検索してみてください。

鎌倉:これは、中小河川を含む全国2万の川について、洪水や氾濫の危険性を5段階に色分けして表示しています。これは、リアルタイムのものですね。

武田:今現在、淀川水系、桂川中流、園部川という所が氾濫危険情報が出ているという意味です。そして先ほどご紹介した鴨川もこちら、氾濫警戒情報が出ているというふうになっています。

鎌倉:この気象庁のサイトでは、このほかにも、今後の雨の降り方を15時間先まで予測する、「降水短時間予報」というページもあります。こんなふうに現在、そして15時間先まで見ることができるというわけなんですね。

では、こういった地図を、命を守るためにどのように活用すればいいのか、再び、雨が降り続いています、京都市内から中継で伝えてもらいます。

小西:京都市の中心部を流れる鴨川です。依然として速いスピードで濁流が流れていっています。

時々、白い発泡スチロールですとか、茶色い丸太が流されているところも見えました。波打って、今、丸太が流されていますね。見えますでしょうか。ちょうど今、橋脚にぶつかって、ドーンという音がしました。橋のたもとの橋脚、白いしぶきがたくさん上がっています。この川、ふだんは川底が見えるくらいの浅さなんですけれども、今日は私が来てからのこの1時間ぐらいでもどんどん水位が上がってきています。この橋、上を人が歩いています。四条大橋、観光客や地元の人が多く歩く、人通りの多い橋です。今は雨足がだいぶ収まって、傘を差せるくらいですけれども、京都府は、この後も夜から朝にかけて雨が続く見込みです。
この後の見通しはどうなんでしょうか。スタジオでご紹介しました気象庁のホームページには、今後の雨、降水短時間予報。現在の時間から15時間先までの雨量の予想を、マップで見ることができます。皆さんのパソコンやスマートフォンでも見ることができます。
まず、この右下の現在地ボタンを押しますと、地図に赤いマークがつきまして、今いる場所に、一瞬に表示が切り替わります。私がいる今の場所は、京都市のこの中京区と東山区の間の境目の辺り、赤いマークの場所です。

今の時間は黄色く色づいています。20ミリ以上の雨ということを表しています。ここから時間軸を動かします。下のボタンを右にずらしますと、深夜0時に時間が変わりました。2時間半後、色が青に変わりました。

一度、雨足は弱まる見込みですが、さらに時間軸を進めますと、これで朝4時の時間、再び黄色に変わりました。

明け方にかけて、また雨足が強まるということが分かります。この後、ずっと時間軸を進めていきまして、明日の朝の10時、そして12時というように、京都府内は、明日の日中にかけて、雨が続くということが分かります。
このように、明日の朝にかけて雨が続く地域があります。警報、注意報や避難に関する情報に合わせて、こうしたスマートフォンなどで、身の回りの情報も確認して、避難をする際の材料にしてください。

鎌倉:気象庁のホームページでは、そのほかにもさまざまな情報も見ることができるんですけれども、例えばこちらにありますような、「高解像度降水ナウキャスト」なんですけれども。

武田:「雨雲の動き」と書いてあります。

鎌倉:それをクリックしますと、このように、周辺で雨が実際にどのくらい降っているのか、確認することができるんですね。

ほかにも、こちらは「土砂災害警戒判定メッシュ情報」。これは、土砂災害の危険性が高まっている地域を度合いに応じて、4つの色で示しているものです。

ほかにも、こちらは、浸水の危険性の高いエリアを細かく色分けして示している「浸水害の危険度分布」というものも発表しています。

このホームページの上のタブですね、ここをクリックして見ることができます。

武田:こうやって身近な情報を得るということが大事ですよね。

渡辺さん:しかもこれ、つい最近、本当に誰でも見やすいように改善されてきていますので、ぜひ皆さんに見ていただきたいなと思うんです。

武田:これからの季節についてもちょっと伺いたいんですけれども、各地は梅雨末期ですね。それから梅雨明けしたと見られている関東地方も含めて、関東甲信も含めて、こういった豪雨というのはまだ続きそうですか?

渡辺さん:まず一番心配なのは、目先の大雨ですよね。今夜から明日にかけて、やはり暗い時間帯ですから、こういった便利なツールをどんどん活用しまして、今ご自分のお住まいの地域に危険な雨雲がないかどうかチェックするように、ぜひしていただきたいと思います。
また、これから8月にかけても、実は湿った空気が北日本ですとか関東にも入りやすいという予想があるんですね。そうしますと、大気の状態が不安定になって、局地的な雷雨がより起こりやすいということも考えられます。

武田:斉田さんは、これからの季節、この予測困難な豪雨、何に注意したらいいとお考えですか?

斉田さん:局地的な豪雨というのは、予測するのはなかなか難しい現象なんですよね。ですから、気象キャスターが「明日は大気の状態が不安定」という言葉を言った時は、晴れていても天気が急変して、急な雷雨とか激しい雨があると思って、空の様子を見ておくことも大事なんですよね。

武田:この写真は、斉田さんが撮った写真ですね。

斉田さん:今週月曜日に撮った雲の写真になります。夏になると、こういった白い雲をよく見るかと思います。もくもくとした雲なんですが、こうやって少し上に雲が伸びている場所がありますよね。こういった雲を見つけた場合は、これがさらに上空に発達して、雷雨をもたらす積乱雲などに発達するおそれがありますので、こういう雲を見た時には、この後、この雲がどういうふうに変化するのかというのを見ておくことも大事になります。実際に、辺りが急に暗くなったり、黒い雲が近づいてきたり、雷の音が聞こえたり、あとは急にひやっとした冷たい風が吹いてきたような時には、もうすぐ近くに積乱雲がある状況になりますので、そういう状況の場合は、すぐに頑丈な建物の中に入るということも大事になってきます。

大雨と猛暑 いったいなぜ? 地球規模のメカニズム

ゲスト 木本昌秀さん(東京大学 海洋大気研究所 教授)

鎌倉:それにしてもなんですけれども、最近、「異常気象」という言葉を、本当によく聞くようになりましたよね。特に今年は、関東の梅雨明けが史上最速でしたし、東京では6月から真夏日が10日連続するのも観測史上初めてのことだったわけなんですけれども、これについて専門家は、このようなコメントをしています。
名古屋大学の坪木教授、「北海道に梅雨はないという気候の時代は終わったのかもしれない。これまで経験のないことが起きると考えるべき」。東京大学の中村教授も、「6月はいい天気のはずの北海道で川が氾濫するのは異常事態。集中豪雨のリスクは高いまま」と指摘しているんですよね。

武田:この夏起きている、このちょっと変な現象なんですけど、実はこの現象を読み解くキーワードがいくつかあるんですよね。

鎌倉:こちらをご覧いただきましょうか。

そのキーワードなんですけれども、実はこれが、地球規模でつながっているという見方がありまして、「シルクロード・テレコネクション」、そして「海水温の上昇」というキーワードなんですよね。

武田:ここで、地球規模の長期的な気候変動を研究されている木本さんに伺いたいと思います。
この夏の異変の要因として注目されているのが、「シルクロード・テレコネクション」。これは、どういうことなんでしょうか?

木本さん:今年の関東の梅雨明けの特徴ですが、いつもでしたら南から順番に北へ梅雨前線が上がって、九州、関西となるんですが、今年は気圧配置がこんなふうになって、梅雨前線が強い高気圧と低気圧の間にある。それで北海道に台風が襲ったりして、こういう形になったと。

この高気圧や低気圧が非常に強かったわけですが、よく見ますと、ずっと向こうの方まで、高気圧と低気圧が並んで、偏西風が大きく、高気圧と低気圧を避けるように蛇行しております。これは地図で言いますと、大昔に地中海と中国を結ぶシルクロードの上空であって、これをよく見ますと、最初の時期は、最初から全部あるんだけれど、西の方が高気圧と低気圧が強くて、その次、一番強い所から順番に東に移ってくるような形で、ついに太平洋にある高気圧がすごく強くなって、梅雨明けがもたらされたと。これを「シルクロード・テレコネクション」といいます。

武田:西の方から順番に強くなっていって、太平洋高気圧が強くなったのが6月。

木本さん:この間で、梅雨前線がふだんとは違う向きになったということですね。これは、京都大学の榎本先生が名付けられた現象なんですね。

武田:ただ、この高気圧が強い状態というのは、どのぐらい続くんですか?

木本さん:大体、2週間以上続くことはかなりまれですね。ですので、梅雨明け前後、そして今になるまで続いておりますけれど、だんだんとこれは弱まってきます。弱まってきますと、梅雨前線がだんだんと移動してきて、それが実際、今日、明日、週末の状態であるということですね。

武田:少し戻り梅雨のような形になってきていると。

木本さん:関東にとっては、梅雨が明けたとはいえ、戻り梅雨のようなことがこれから起こっても不思議ではないということですね。

武田:もう1つ、キーワードで「海水温の上昇」というのがありましたけれども、これはどういうことなんでしょうか?

木本さん:実は、今回の特徴は、太平洋にある高気圧はすごく強かった、その第一の要因は「シルクロード・テレコネクション」。もう1つの要因がありまして、それが日本の南の方で雲の活動が非常に活発で、それが高気圧を強めるような作用をした。実は、南の方はすごく海水温が高い所ですので、これは海水温の影響を非常に強く受けた。それが2つ重なって、ちょっと特異な梅雨明けをもたらしたということになります。

武田:北海道や北日本で梅雨のような状態になっているというのも関係しているんですか?

木本さん:梅雨前線の向きもそうですけれど、地球全体の傾向として、地球温暖化というのが進んできております。温暖化しますと、水蒸気が増えますので、同じような天気図でも、北の方でも強い雨が降るようになった。今年に限らず、北海道でもかなり強い雨が最近降るようになっていますけれども、そういうのも影響していると思います。

武田:これは、やはり地球温暖化の影響と考えられるということですかね。

木本さん:背景として、そういうことがあるということですね。

大雨の最新情報 命を守るために

武田:改めて、今夜の雨の見通しについて伺いたいと思います。
渡辺さん、まだ警戒が必要ですね。

渡辺さん:どんどん、雨の降り方ですとか、天候が極端になってきているなと、私も感じるんですよね。まずは、目先の今夜から明日にかけては、暗い時間帯ですから本当に危険な雨雲がないかどうか、身に危険が迫っていないかどうかというのを、便利なツールを使って確認するようにしてください。数時間に100ミリ、200ミリという最悪な状態になるおそれもありますので、厳重な警戒をお願いします。西日本、東日本の広い範囲の大雨というのは、8日の日曜日ごろにかけて、長く続きそうですから、このあとも今後の情報に気をつけていただきたいと思います。

武田:そして斉田さん。命を守るために私たちが気をつけておくべきことを、もう一度お願いします。

斉田さん:こういったテレビでも雨の情報などをお伝えしていますけれども、大雨が降りそうな時は、先ほどもご紹介したようなツールも活用して、自分から情報を取りにいく、自分事として考えるということがすごく大事だと思いますね。

武田:自分から能動的にしっかり行動する、自分の身の回りのことを一番知っているのは自分ということですね。
最後に木本さん。今、日本で起きている、あるいは世界で起きている気候変動で、私たちが注意すべきこと、心構えは?

木本さん:今おっしゃったように、一人一人が自覚を持つということですが、その時に、気候が変わっていますので、これまでの経験が通用しなくなっているということをよく覚えていただきたいと思います。うちの川は大丈夫、うちの村は30年前から大丈夫、この知識が通用しなくなっているんだと。ですから、一番近い最新の気象情報に基づいて行動を決めていただきたいというふうに思います。

武田:斉田さん、やっぱり自分の身の回りのことを一番よく知っているのは自分だけれど、そのことを過信しすぎてもいけないということですよね。

斉田さん:ですから、さまざまな最新の情報もありますし、そういうものを活用しながら、自分のため、そして自分の身の回りの方のためにも活用することが大事ですよね。

武田:常に最悪のことを考えて、早め早めの対策をしておくということですよね。雨が強まっている地域の皆さん、さまざまな情報をチェックして、早めに身を守る行動を取ってください。暗くなって周りの状況が分からない場合は、建物の2階以上に上がったり、斜面などからできるだけ離れた部屋で身を守るようにしてください。