クローズアップ現代

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なぜ戦争が起きるの?~子どもからの疑問に答える

なぜ戦争が起きるの?~子どもからの疑問に答える

2017年8月23日

8月10日に放送された「くろげん+ 夏休み課外授業 親子でまなぼう!“戦争とテロ”」では、あらかじめ、子どもたちからの質問を募集しました。質問へのゲストのコメントを、放送でお伝えできなかったものも合わせてお伝えします。

なぜ戦争が起きるの?


―なぜ意見が違う時に話し合いではなくて戦争を起こすんですか?
―むかし、戦争をして、大勢の人が死んだのに、何で今も戦争やテロがあるんですか?

美輪明宏さん
何千年の憎しみの歴史があるってことですよね。憎しみが憎しみを呼んで、何千年もそれで来てるわけでしょ。日本人はすぐ忘れますけどね、外国の人たちって何千年の歴史の民族間の憎しみとか、そういう歴史から1歩も離れられないんですね。ずーっとそれを受け継いで、いろんなことが起きてきて、それがまた増幅させていくみたいになってるんですね。

どうしてテロを起こすの?


―ISもテロも紛争も全部そうだけど、人を殺して何になるの?最後に残るのは罪悪感と後悔と悲しみや怒りだけなのに。(高3)

瀬谷ルミ子さん
赤ちゃんの時からテロリストだった人はいない。でも、自分の家族や、自分と同じ民族、境遇の人がひどい目に遭っているってことに我慢ができない。そういう心の隙間をつかれて、「あなたが感じている疑問はテロリストになれば解決されるよ」っていうことを勧誘するテロ集団があったりする。紛争地は、問題を解決する手段があまりないので、子どもたちも、自分たちが幸せになるためにはそういう手段しかないんだって思わされやすいという環境があります。

北朝鮮はどうしてミサイルを飛ばすの?


―北朝鮮は、ミサイルをどうして飛ばしているのですか?
―どうして北朝鮮は日本海ばかりにミサイルを落とすのですか?

池上彰さん
北朝鮮は、アメリカが、怖くて怖くてしょうがないんですね。なので、アメリカから攻撃されないようにするためには、アメリカがもし北朝鮮を攻撃したら、逆にアメリカを攻撃するぞ。アメリカまで届くミサイルをいま一生懸命開発している。その場合、アメリカに向けて発射するってことは、結果的に日本海を、上を通るわけだから、とりあえず日本海に向けて訓練、実験を繰り返してるってことですよね。

戦争をすると得する人がいる?


―ミサイルを飛ばして、得する人はいるのですか?

池上さん
いつ戦争が起きるかもしれない、最新の武器を持っておこうとなると、最新の武器を売ることができる。それで「商売になる」って考える人もいる。本当に平和で戦争が全くなくなっちゃうと「商売上がったり」と考える人もいる。

美輪さん
戦争が終わりそうになる、憎しみが終わりそうになると困るから、またけしかけて、悪いことをして憎しみをあおり立てるように陰でこっそりいろいろ仕掛けをしている。戦争がないと困る人たちもたくさんいるわけですよね。武器が売れなくなる。いろんな戦争の、武器や弾薬の細かい部品、それを製造してる人たち。また、その家族、兵隊たち、膨大な数の人たちが、戦争が起きないと食べていけない人たちがいっぱいいるってことね。その人たちが何をしているかということを、ちゃんと目を光らせてないといけないってことですね。

戦争やテロをなくすには?


―戦争やテロをなくす具体的な方法はありますか。

瀬谷さん
戦争を起こして得をする人たちに流されない力を、人々が持つことが大事ですよね。例えば、南スーダンで行っている活動は、現地でみんな食べ物もなくて困っているので、野菜の作り方や、もっと栄養をたくさん取れる加工の仕方を教えます。そうすると、対立している民族の人たちも集まって、そこで初めて共同作業をしてもらう。争いあうよりも、お互い協力したほうが得するっていう形にして、自然と交流が生まれるようにという仕組みにしたりしています。

美輪さん
お互いに世界平和のためには、文化しかないと思うんですよ。美術、文学、音楽、スポーツ、そして経済。お互いがお得意さんであればいいんですよ。自分たちにメリットがあって、いい品物を納めてくれる。その国でなきゃできない。そうしたら、その国を攻撃したら、自分たちにマイナスになる。だから、そういった意味で、お互いがお得意さんであればいいんです。

池上さん
よその国に友だちがいるとね、その国と日本との関係が悪くなった時に、でも、あそこには友だちがいるもんねって思うでしょ。君たちが世界中にたくさんの友だちを作っていく。それが、国と国の仲が悪くなった時に、それを止めることになるんじゃないかなって思いますね。パレスチナの子どもたちは、イスラエルの子どもたちを実際に見たこともないし、知らないことも多い。イスラエルの子どもも、パレスチナの子どもたちのことを全然知らない。とりあえず会ってみると「同じ子どもだし、人間だ」っていう、そういうところから少しずつでも積み重ねていかなければいけないですよね。

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