2011年07月06日 (水)

小澤征爾さん 復帰公演取材報告3(新本記者)

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持病の腰痛を克服して、スイスで音楽活動を再開した小澤征爾さんが、3日、ジュネーブで演奏会を開き、半年ぶりとなる公の舞台で、迫力に満ちた指揮を見せました。

スイスで小澤さんの密着取材にあたっている新本記者の取材報告です。

 

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写真は、ジュネーブの中心部にあるビクトリアホールで、
本番直前に開かれたリハーサルの様子です。

小澤さんは、去年12月に、ニューヨークのカーネギーホールで指揮をしたあと、持病の腰痛が悪化し、ことし1月に手術を行って、リハビリを続けてきました。
小澤さんが、ホールに立って指揮をするのは半年ぶりのことです。

今回の演奏会は、先月27日からスイス西部の小さな町で一緒に合宿を続けてきた若手の演奏家およそ30人と行うものです。

合宿の総まとめという位置づけで、演奏会のチケットは日本円で2000円から3000円ほどです。

リハーサルの序盤、小澤さんは、ホールの音の反響が大きいことが気になり、なかなか納得のいくテンポがつかめません。
また、以前から気にしている「腕の振りが自分の求めるスピードについてこない」という悩みも改めて口にしました。
それでも、小澤さんは、ベテランの奏者たちに積極的に意見を求めて、
微調整を繰り返すうちに調子が戻り、愛きょうたっぷりに、全身を使って
指揮をしながら、仕上げの練習にのぞみました。

午後8時から演奏会の本番。
ヨーロッパで小澤さんが指揮をするのはおととし以来ということもあり、
およそ1800人の会場は、ほぼ満席になりました。

小澤さんは、まず、モーツァルトのディヴェルティメントを軽快に、繊細にリードし、続いて、チャイコフスキーの弦楽セレナードを、力強く、情熱的に指揮しました。
会場からは、割れんばかりの拍手が送られていました。

終演後、小澤さんはそのまま楽屋に。
部屋の電気を消し、休息を十分にとり浴衣のような着物に着替えて
部屋を出てきたのは、30分以上経ってからでした。
小澤さんは、半年以上、音楽から離れ、飢えていただけに、音楽のすばらしさを改めて感じたと、満面の笑顔で話していました。
合宿の期間中にずっと気になっていた腕の振りも、本番では満足のいく振りができたということでした。

一夜明けて4日。小澤さんは、次の公演の地、フランスのパリに高速列車で移動。
私たちが車内で小澤さんに東日本大震災への思いを問いかけると、
小澤さんからは音楽の話以上に、熱のこもった話を聞くことができました。

今回取材した、腰痛の手術後、半年ぶりとなった演奏会までの合宿の日々と、小澤さんの震災への思いなどについては、7月中旬の「ニュースウオッチ9」で、詳しくお伝えします。

投稿者:かぶん |  投稿時間:12:38  | カテゴリ:取材エピソード
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