2016年11月09日 (水)

米大統領選 COP22参加者からは強い懸念の声

K10010762621_1611092107_1611092144_01_02.jpg

アメリカ大統領選挙で地球温暖化対策に否定的なトランプ氏が当選を確実にしたことについて、北アフリカのモロッコで開かれている地球温暖化対策を話し合う国連の会議、COP22の参加者からは、対策が大きく後退するのではとの強い懸念の声が聞かれました。

トランプ氏は、地球温暖化は「でっち上げだ」として、今月4日に発効した温暖化対策の新たな国際的な枠組み「パリ協定」からの脱退の意向を示しています。
パリ協定はすでに発効しているため、アメリカは3年後の2019年11月までは脱退を通告することができませんが、COPの参加者の間では、世界の温暖化対策が大きく後退するのではとの強い懸念が広がっています。
会場では多くの参加者がスマートフォンなどを通じて開票速報を見守り、トランプ氏が当選を確実にしたことを知ると、落胆や不安の声が相次ぎました。
アメリカの交渉団の男性は「温暖化対策が大きく後退することは間違いないだろう。とにかくショックだ。どれほど少なく見積もっても状況を混乱させることにはなってしまうだろう」と述べていました。
また、ニューカレドニアの環境団体の女性は「大惨事だ。誰もトランプ氏が実際に大統領になるとは思っていなかった。COP22の議論は一層、停滞することになるだろう」と話しました。
さらに、モロッコの交渉団の男性は「温暖化対策を進める流れを、トランプ氏が変えないことを祈りたい」と述べたほか、スーダンの交渉団の男性も「世界全体にとって極めて深刻な事態だ」と話していました。

日本政府の交渉団 動向見極める必要ある

COP22に参加している日本政府の交渉団は、今後のトランプ氏の動向を見極める必要があるという考えを示しました。
このうち、日本政府団の首席交渉官を務める外務省の牛尾滋参事官は「当面は現政権なので、目の前の交渉には大きな影響はないと考えている」と話しました。そのうえで、トランプ氏が温暖化対策に否定的な発言を繰り返していることについて、「政権が変わったらどうなるかはわからないが、公約に掲げた内容を変えることもあるので、慎重に出方を見ていく必要がある」と話し、温暖化対策をめぐるトランプ氏の今後の発言を注視していく考えを示しました。
また、環境省の森下哲審議官は「結果はどうであれ、日本は温暖化対策を進めていく姿勢に変わりはない」と話し、交渉に臨む姿勢に変化がないことを強調しました。

環境省幹部 真意を確認する必要ある

環境省の幹部は「トランプ氏の温暖化に関する発言の真意をしっかり確認する必要がある。現在、モロッコで開かれている地球温暖化対策の国際会議COP22の交渉や、パリ協定にとってどのような影響があるかはまだわからないが、日本としては、温暖化対策の交渉を前進させ、国際的に合意したパリ協定に基づく対策に取り組むことに変わりはない」と話しています。

投稿者:かぶん |  投稿時間:19:33  | カテゴリ:くらし
コメント(0) | トラックバック (0)


トラックバック

■この記事へのトラックバック一覧

※トラックバックはありません

コメント(0)

※コメントはありません

コメントの投稿

ページの一番上へ▲