2016年11月16日 (水)

中医協 がん高額治療薬「オプジーボ」 価格50%引き下げ了承

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高額な肺がんなどの治療薬「オプジーボ」について、厚生労働大臣の諮問機関、中医協=中央社会保険医療協議会は、16日の総会で来年2月から価格を50%引き下げることを了承しました。

 

肺がんなどの治療薬「オプジーボ」は、患者1人当たり年間およそ3500万円の費用がかかるとされ、国の財政を圧迫しているとして、再来年4月の薬の価格改定を待たず、緊急的に価格を引き下げることになっており、引き下げ幅が焦点となっています。

16日開かれた、厚生労働大臣の諮問機関、中医協=中央社会保険医療協議会で、厚生労働省は、「オプジーボ」について、今年度の年間販売額を、追加された薬の効能を考慮して試算し直した結果、1500億円を超えると推計できるとして、当初の予測より販売額が拡大した場合のルールを適用し、価格を50%引き下げる案を示しました。

また、引き下げは来年2月から行うとしています。

これに対し、出席者からは「企業活動に大きなダメージを与えかねない。試算のしかたは本当に問題ないのか」という指摘が出されましたが、最終的に中医協として価格を50%引き下げることを了承しました。

塩野義製薬「やむをえない例外的対応」

塩野義製薬の加茂谷佳明常務執行役員は、「今回の措置はやむをえない例外的な対応であり、二度とあってはならないと考えている。緊急的な大幅な薬価の見直しは、企業の予見性と次の新薬投資に対して、大きな影響を与えると言わざるをえず、新しい薬価制度のルールの策定が必要だ」と述べました。

小野薬品工業「想定外のマイナス」

「オプジーボ」を開発した小野薬品工業は、NHKの取材に対し、「本来の改定時期である再来年度、平成30年度の価格引き下げは想定していたが、時期が早まったことで、企業に想定外のマイナスが出ることとなった。唐突なルールの変更は、企業の予見性を損ねるため、制度の見直しを求めたい」と述べました。また、今回の引き下げについて、来週22日までに厚生労働省に不服意見を提出できることについて、「内容を精査し、検討したい」としています。

健康保険組合連合会「見直しは正しい方向」

大企業のサラリーマンらが加入する、健康保険組合連合会の幸野庄司理事は、記者団に対し、「市場規模が30倍程度に増え、前提が大きく変わったのだから、見直すのは正しい方向だ。薬の値段は、国民の税金や保険料でまかなわれており、限りがあるので、こういったシビアな対応が今後も必要になってくる」と述べました。

投稿者:かぶん |  投稿時間:14:21  | カテゴリ:くらし
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