2017年02月03日 (金)

インフル患者 今季初めて200万人超 流行ピークか

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先月29日までの1週間に全国の医療機関を受診したインフルエンザの患者は推計201万人に上り、今シーズン初めて200万人を超えたことが国立感染症研究所の調査でわかりました。専門家は流行のピークにさしかかり、しばらく患者の多い状態が続くとしていて、手洗いなどの対策の徹底を呼びかけています。

国立感染症研究所によりますと、先月29日までの1週間に全国およそ5000の医療機関を受診したインフルエンザの患者は、1医療機関当たりで39.41人で、これを基に推計した患者数は201万人と前の週に比べて40万人増え、今シーズン初めて200万人を超えました。

各地の流行状況を表す1医療機関当たりの患者数を都道府県別に見ますと、宮崎県が59.08人と最も多く、次いで福岡県が55.1人、愛知県が54.68人、埼玉県が51.68人などとなっていて、2週連続ですべての都道府県で前の週より患者の報告が増えました。

大きな流行が起きているおそれを示す「警報レベル」を超える患者数の地域も、栃木県と鳥取県を除くすべての都道府県で出ています。

また、流行のほとんどは高齢者が重症化しやすいとされるA香港型と呼ばれるタイプで、入院患者の報告では60代以上が全体の7割近くを占めています。

国立感染症研究所の砂川富正室長は「全国的に急激に患者が増えていて、流行のピークにさしかかっていると考えられる。しばらく患者の多い状態が続くので、手洗いやうがいなどの対策を徹底するとともに、発症したら自宅で安静にするなどして感染拡大を防ぐ対策をとってほしい。また、水分がとりづらかったり、息が苦しくなったりするなど重症化のサインが見られたら、速やかに医療機関を受診してほしい」と話しています。

専門家「ワクチン接種後も対策徹底を」

ワクチンを接種したのにインフルエンザにかかったという人もいるかと思いますが、インフルエンザワクチンの最大の目的は肺炎や脳症といった重症化を防ぐことで、熱やせきなどの症状が出るのを必ずしも防げるものではないため、専門家は「接種後も油断せず、手洗いやうがいなどの対策を徹底してほしい」と注意を呼びかけています。

インフルエンザウイルスは口や鼻から体内に侵入し、主にのどや鼻の奥の細胞で増殖します。これが「感染」と呼ばれる段階で、ウイルスがさらに増殖し、細胞にダメージを与え始めると体の免疫反応などに伴って高熱やせきなどの症状が出て「発症」します。

専門家によりますと、ワクチン接種を受けると体内でウイルスを攻撃する「抗体」と呼ばれる物質が作られ血液を通じて全身に行き渡りますが、インフルエンザウイルスが感染するのどや鼻の奥の粘膜などでは十分な量の抗体ができません。このため、ワクチン接種では、ウイルスの「感染」を完全に防ぐことはできず、高熱やせきなどが出る「発症」を抑える効果も「一定程度」だということです。

一方、インフルエンザワクチンの効果が大きいとされるのは、ウイルスがさらに体内で増殖を続け、肺炎や脳症といった重い症状を引き起こすのを防ぐ効果で、特にさまざまな病気を抱える高齢者ではワクチン接種が重要となります。実際、高齢者を対象とした研究で、ワクチンの接種を受けるとインフルエンザで死亡するのを80%防げたとする報告もあります。

このため、法律に基づく定期接種の対象も、65歳以上の高齢者と、60歳から65歳未満の人で心臓や腎臓などに慢性の病気を抱える人となっています。

感染症の問題に詳しい川崎市健康安全研究所の岡部信彦所長は「これから流行のピークを迎えるにあたって、ワクチンを打った人でも発症する可能性があることを自覚してほしい。石けんを使った手洗いやうがいなどの対策を徹底するとともに、発症してしまったらマスクを着用したり家で安静にするなどして、周りに広げない配慮をしてほしい」と話しています。

投稿者:かぶん |  投稿時間:16:23  | カテゴリ:くらし
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