2016年01月02日 (土)

福島第一原発 廃炉に向け溶けた核燃料に迫る年に

K10010359161_1601022237_1601022238_01_03.jpg

東京電力福島第一原子力発電所の事故からことしで5年を迎えます。敷地内の放射線量が下がり、汚染水対策も少しずつ進んでいるなか、いよいよ廃炉に向けて原子炉から溶け落ちた核燃料に本格的に迫っていく1年となります。

福島第一原発では去年、汚染水の海への流出を抑える「遮水壁」と呼ばれる設備が完成したほか、タンクで保管している汚染水の濃度を下げる作業も進むなど、課題は残っていますが対策は少しずつ進んでいます。また、舗装などを進めたことで敷地内の放射線量も下がってきています。
こうしたなか東京電力と国は、ことし、廃炉に向けて溶け落ちた核燃料に本格的に迫っていく方針です。5年前の事故では1号機から3号機で核燃料が溶け落ち、原子炉を突き破ったとみられていますが、人が近づくことはできず、今も直接確認できていません。このため早ければ2月にも2号機の原子炉の真下に遠隔操作のロボットを投入し、溶け落ちた核燃料の撮影に挑むほか、その後、1号機でも核燃料の撮影を目指す方針です。
福島第一原発では、原子炉を取り囲む「格納容器」と呼ばれる設備を水で満たし、水の中で放射線を遮りながら核燃料を取り出せるかが大きな焦点になっていて、核燃料の状態を確認したうえで具体的な取り出し方を検討する方針です。しかし、建屋の中の除染作業が難航していることなどから、調査が予定どおり行えるかは予断を許さない状況です。
廃炉の責任者を務める東京電力福島第一廃炉推進カンパニーの増田尚宏代表は「溶け落ちた核燃料を取り出すことが最終目標。最も安全な方法として格納容器内に水を張り、その上からアクセスして取り除きたいと考えており、どこに核燃料があるのか探すことが非常に大事。それがことし見つかれば大きな前進になる」と話しています。 

投稿者:かぶん |  投稿時間:21:23  | カテゴリ:科学のニュース
コメント(1) | トラックバック (0)


トラックバック

■この記事へのトラックバック一覧

※トラックバックはありません

コメント(1)

子供の頃読んだエネルギーのお話のなかに、そして今は原子力という平和で安全なエネルギーがあるんだよと書かれた一節があったのを思いだして、その度、心にコマ収差のような感覚が押し寄せてきます。
ロボットや、凍土壁など、汚染物処理に様々な対策が講じられる現況を目にするにつけ、あの天災がなければ、何事もない安寧のまま活動していた日本の姿を、ふと想像してしまいます。残されたのは、満身創痍の土壌を癒す努力でしかありませんが、それにしても、あの時にあのようなことが起こっていなければと、深い喪失感を覚える毎日です。ベクレルに関する問題は施設の範囲にとどまることで、オリンピックもクリア出来たのでしたし、それを心の励みにして、少しでも向日的に、健全化の階段を日本が登って行ければと、祈る気持ちで新しい報知を目にしています。なんとかならなかったのでしょうか。天災は、自然とはいえ、あまりに無慈悲です。

投稿日時:2016年01月03日 04:41 | 雪うさぎ

コメントの投稿

ページの一番上へ▲