2016年02月23日 (火)

福島第一原発 「凍土壁」工事終了で現場公開

東京電力福島第一原子力発電所で、汚染水の増加を抑えるため周囲の地盤を凍らせて建屋に流れ込む地下水をせき止める「凍土壁」の工事が終わったことを受けて、現場が報道陣に公開されました。

「凍土壁」は、福島第一原発の1号機から4号機の周囲の地盤を凍らせて建屋に流れ込む地下水をせきとめるものです。
国と東京電力がおととしから「凍結管」と呼ばれるパイプおよそ1500本を地中に打ち込むなどの工事を進めた結果、今月ですべての工事が終わり、地上の配管や冷却装置が報道陣に公開されました。
しかし、地下水の水位が下がり過ぎると汚染水が漏れ出すおそれがあるため、まだ凍結を始められない状態で、現在も国の原子力規制委員会で議論が続いています。
一方、作業員が使った使い捨ての防護服といった廃棄物の焼却施設も公開されました。
この施設では水が漏れるトラブルが起きたため、試験が中断されていましたが、午後4時に作業が再開され、25日以降、廃棄物を燃やす試験を始めたいとしていて、この5年間にたまった6万6000立方メートルの廃棄物の処分が進むことが期待されています。
資源エネルギー庁の木野正登汚染水対策官は、「凍土壁は設備としては完成したので、今後、原子力規制委員会と議論を詰めて、汚染水を減らすよう取り組んでいきたい」と話していました。

凍土壁を巡っては、地下水の水位が下がりすぎて建屋内の汚染水が漏れ出すリスクが指摘されたことから、東京電力は建屋の下流側を先に凍らせるとする新たな計画をまとめています。それによりますと、下流側のすべてと上流側の一部などを先行して凍らせたうえで、状況を確認しながら上流側の95%までを段階的に凍らせるとしていて、凍結を始めてから地下水をせき止める効果が出始めるまで2か月程度かかるとみています。
この計画について東京電力は22日、原子力規制委員会に認可を申請し、来月の会合で議論されることになっていて、上流側の残り5%などについては改めて申請するとしています。

投稿者:かぶん |  投稿時間:20:06  | カテゴリ:科学のニュース
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