2016年04月09日 (土)

「宇宙ホテル」試験機 米で打ち上げ

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一般の人でも宇宙に滞在できる、いわゆる「宇宙ホテル」の試験機が、日本時間の9日朝、アメリカ南部フロリダ州にある空軍基地から打ち上げられ、NASA=アメリカ航空宇宙局などは打ち上げが成功したと発表しました。

「宇宙ホテル」の試験機は、日本時間の午前5時43分に南部フロリダ州にあるケープカナベラル空軍基地から打ち上げられ、発射台から離れたロケットは、まばゆい光を放ちながら上昇していきました。
そして、午前6時前には地球の周りを回る軌道に入り、NASAとロケットを打ち上げた民間企業のスペースX社は、打ち上げが成功したと発表しました。
打ち上げられた試験機は、アメリカの民間企業、ビゲロー・エアロスペース社が開発したもので、全長と直径がいずれも2メートル余りの円柱形ですが、宇宙に行くと風船のように膨らみ、全長が2倍近くの4メートル、直径が1.4倍近くの3.2メートルまで広がります。
ビゲロー社は、この技術を発展させて、いわゆる宇宙ホテルの開発につなげたいとしていて、今回の試験機は、その実現に必要な技術を2年間、宇宙で実証します。
試験機は現在、スペースX社が開発した無人の宇宙輸送船の中に収納されていて、宇宙輸送船は日本時間の10日に国際宇宙ステーションとドッキングします。
試験機が取り出されて実証が始まるのは来月以降で、民間企業による宇宙施設の実現に向けた一歩となるのか注目されています。

山崎直子さん 学生時代に「宇宙ホテル」の研究

「宇宙ホテル」の試験機が実際に国際宇宙ステーションに取り付けられることについて、日本人宇宙飛行士の山崎直子さんは「宇宙観光時代が近づいている」と大きな期待を寄せています。
6年前の平成22年に国際宇宙ステーションに11日間滞在した経験がある宇宙飛行士の山崎直子さんは、今から20年余り前、東京大学の学生時代に、「宇宙ホテル」を研究テーマに掲げ、みずから設計図も作成しました。
宇宙ホテルの開発でポイントとなるのが、ロケットに搭載できる部材の大きさに制限があるなかで、宇宙でどれだけ大きな施設を造ることができるかという点です。
今回の宇宙ホテルの試験機では、宇宙空間で部屋が膨らむ「膨張式」の技術が使われていることについて、山崎さんは「膨張式の技術が確立されれば、これまで以上に広い空間を宇宙にどんどん造れるようになる。月や火星にも大型の基地を造れるようになるなど、新たな可能性が広がっていくと思う」と指摘しています。
そのうえで、山崎さんは「宇宙観光時代がだんだんと現実のものとして近づいてきていると思う。実際に宇宙に身を置いて、そこから見る景色は、視覚だけではなく、体全体で五感を使って感じるものがあり、私もとても感動した。宇宙にホテルができれば、ゆっくりと地球を眺めながら何日も過ごせるようになる。宇宙を身近に感じられるとともに、地球も見つめ直すことができる新しい時代が来ると思う。たくさんの人に宇宙体験をしてもらいたい」と大きな期待を寄せています。

投稿者:かぶん |  投稿時間:06:29  | カテゴリ:科学のニュース
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