2016年04月15日 (金)

通信途絶の「ひとみ」 誤った回転力加わり破損か

先月下旬から通信が途絶えている日本の天体観測衛星「ひとみ」のトラブルについて、JAXA=宇宙航空研究開発機構は、姿勢を制御する装置の不具合で衛星に誤った回転力が加わったことで高速に回転してしまい、衛星の一部が分解したとみられるとする解析結果を明らかにしました。

ブラックホールなど宇宙の謎に迫ろうという日本の天体観測衛星「ひとみ」は、先月26日に通信が途絶え、地上の望遠鏡で観測した結果、衛星は何らかの原因で回転し、破損して一部が分解したとみられています。
これについて、JAXAが通信が途絶える前に取得した姿勢を制御する装置のデータを詳しく解析したところ、ほとんど止まった状態の衛星を、回転していると誤って認識する不具合があったとみられるということです。こうした場合、衛星は回転を止める方向に力を加えるようプログラムされていて、本来、必要のない回転力が加わったとみています。これ以外にも事前に設定した姿勢制御のデータに誤りが見つかり、こうしたミスも重なって回転がより速まる方向に働き、遠心力によって太陽電池パネルの一部などが分解したと推定しました。
「ひとみ」は速い回転によって太陽光発電ができず、通信ができない状態が続いていますが、JAXAは完全には壊れていないとみて、復旧の可能性を探っています。
一方、宇宙ごみの監視を行っているアメリカ軍の機関は、分解した「ひとみ」とみられる機体のうち2つについて、来月10日までに大気圏に突入するという予測を明らかにしましたが、JAXAは大気圏で燃え尽きるとして地上への影響はないとしています。

投稿者:かぶん |  投稿時間:21:00  | カテゴリ:科学のニュース
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