2016年04月17日 (日)

避難生活 低体温症やエコノミークラス症候群に注意

K10010485301_1604171957_1604172016_01_03.jpg

相次ぐ地震による避難生活について、災害医療に詳しい専門家は、避難生活の長期化も見込まれることから、気温の変化による低体温症や狭い場所で同じ姿勢続くことで血のかたまりが肺などの血管に詰まる「エコノミークラス症候群」に注意するよう呼びかけています。

災害医療に詳しい医師の日本医科大学大学院の横田裕行教授によりますと、5年前の東日本大震災では、避難所などで、低体温症になったり、血のかたまりが肺などの血管に詰まる「エコノミークラス症候群」になったりする人が相次いだということです。
横田教授は「朝晩は気温が下がるだろうし、ガスや電気も不十分の環境では体温が下がり、注意力が散漫になったり、不整脈になったりすることがある。また、車の中で休憩することもあると思うが、十分に体を動かせない状態が続くと、血液の流れが悪くなり、足がむくんだり、血圧が下がったりすることが考えられる」と話していました。
そのうえで、横田教授は「避難所では服や毛布、また、可能であれば暖かい食事をとるなどして、体温を保ち、血液の流れが悪くならないよう意識して体を動かしたり、水分を十分に補給することが大切だ。体調を崩しやすい高齢者や持病がある人、小さな子どもには、周りの人が十分に配慮する必要がある」と指摘しています。

車中で寝泊りする人増える

熊本県益城町では、避難所の混雑などから車の中で寝泊りする人が増えていて、体を動かさないことで血管が詰まる「エコノミークラス症候群」への懸念が出ています。

避難所になっている益城町総合運動公園では、17日午後の時点で、受け入れの想定を1割ほど上回るおよそ1100人が避難しています。このため、施設の駐車場に止めた車の中で寝泊りする人が増えていて、17日の時点で、およそ250人に上るとみられています。

中村光幸さん(68)とかずよさん(66)の夫妻は、軽乗用車の後部座席を倒して狭いスペースに布団を敷いていて、寝返りも打てないといいます。妻のかずよさんは「我慢しなければと思いますが、経験したことのない生活でつらいです」と話していました。また、80歳の夫と車の中で寝泊りしている岩見初代さん(70)は、夫が体調を崩しているのが心配だといいます。岩見さんは「自宅が壊れて行き場がなく、この生活がいつまで続くのか分からずに不安です」と話していました。
車の中での避難生活は、肺などの血管が詰まる「エコノミークラス症候群」を引き起こすおそれがあると指摘されています。益城町の災害対策本部は「避難所を増やすなど、環境整備に努めたい。車の中で寝泊りする人は、積極的に外に出るなど予防を心がけてほしい」と話しています。

投稿者:かぶん |  投稿時間:18:24  | カテゴリ:科学のニュース
コメント(0) | トラックバック (0)


トラックバック

■この記事へのトラックバック一覧

※トラックバックはありません

コメント(0)

※コメントはありません

コメントの投稿

ページの一番上へ▲