2016年04月19日 (火)

エコノミークラス症候群で初の死者 熊本

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一連の地震で車の中で避難を続ける人の中に、「エコノミークラス症候群」と診断される人が相次いでいて、熊本市では、自宅の駐車場に止めた車の中で避難を続けていた51歳の女性が肺の血管に血の塊が詰まるエコノミークラス症候群を発症して死亡したことが分かりました。一連の地震で避難している人が、この症状で亡くなったのは初めてです。

熊本市によりますと、18日午前7時前、熊本市西区戸坂町の住宅の駐車場で、車の中で避難を続けていた51歳の女性が倒れ、病院に搬送されました。女性は手当てを受けましたが、およそ1時間後に肺の血管に血の塊が詰まる「肺血栓塞栓症」で死亡しました。
熊本市は、車の中で避難を続けていたことで「エコノミークラス症候群」を発症したとみて調べています。一連の地震で避難していた人が、エコノミークラス症候群を発症して亡くなったのは初めてです。
エコノミークラス症候群は、狭い空間で長時間、同じ姿勢でいるのが原因で、ふくらはぎなど、体内に血の塊ができ、それが肺の中の血管をふさいで呼吸困難や心停止を引き起こすものです。
これまでのNHKの取材で、車の中などで避難を続け、胸の痛みなどを訴えて病院に搬送され、エコノミークラス症候群と診断された人は、ほかにも19人いることがわかっていて、このうち2人が意識不明の重体だということです。

エコノミークラス症候群 詳しい医師が避難所に

一連の地震のあと、避難生活を送る人が「エコノミークラス症候群」と診断されるケースが相次ぐなか、新潟県中越地震でも避難した人たちの診察にあたった新潟大学医歯学総合病院の榛沢和彦医師など、エコノミークラス症候群に詳しい医療チームが、益城町の広安小学校に設けられた避難所を訪れました。
医師は、避難している人に問診を行い、避難してからの日数や、どの程度体を動かしているかなどを尋ねたあと、エコーを使って病気の原因となる血栓ができていないかを調べました。そして、予防策として、血流をよくするストッキングをはくよう呼びかけていました。
診察を受けた60代の女性は「問題ないと言われて安心しました。こまめに運動して予防したい」と話していました。
榛沢医師は「水分をこまめに取ることに加え、体を動かせない場合は足をマッサージするなどして、予防に努めてほしい」と話していました。

防災相も注意呼びかけ

一連の地震で車の中で避難を続ける人の中に、エコノミークラス症候群と診断される人が相次いでいることを受けて、河野防災担当大臣は19日の閣議後の記者会見で「どうしても車の中だと同じ姿勢に長くなってしまう。また、朝方は気温も下がるので、避難する場合はなるべく屋内に避難していただきたい」と屋内への避難を呼びかけました。
そのうえで「きのう熊本県で震度5強を観測した地震など、大きな地震が起きると、やはり自宅では心配だという方もいると思う。車の中で避難生活を送る場合は、数時間に1回動いたり、水分を多めにとったりしてほしい」と述べ、エコノミークラス症候群への注意を呼びかけました。

投稿者:かぶん |  投稿時間:18:54  | カテゴリ:科学のニュース
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