2016年04月22日 (金)

自然界誕生のトキから40年ぶりにひな生まれる

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新潟県佐渡市に生息する国の特別天然記念物トキのうち、自然界で生まれ育ったどうしのつがいからひなが誕生しました。自然界で生まれ育ったトキどうしのつがいからひなが誕生するのは絶滅前の昭和51年以来、40年ぶりです。

ひなの誕生が確認されたのは、3年前に佐渡市の自然界で誕生したオスとメスのトキのつがいの巣です。このつがいは先月から佐渡市の林の木の上に巣を作り、卵を温めているのが確認されていて環境省によりますと、21日、親鳥がひなに餌を与える様子と、巣の上にひな1羽の姿があるのを、近くに設置されたビデオカメラの映像で環境省の職員が確認したということです。自然界で生まれ育ったトキどうしのつがいからひなの誕生が確認されたのは、トキの絶滅前の昭和51年以来、40年ぶりで、8年前に飼育されたトキが自然に放たれる放鳥が始まって以来、初めてです。

国の特別天然記念物トキは、乱獲や環境の悪化で激減し、昭和56年に自然界から姿を消していて、佐渡市ではトキを繁殖させて自然に戻す取り組みが進められてきました。その結果、佐渡市では4年前に、放鳥されたトキどうしのつがいから、ひなが誕生しました。そして、おととしと去年には、放鳥されたトキと自然界で生まれ育ったトキのつがいでひなの誕生が確認されました。今回誕生したひなは、順調にいけばおよそ1か月後には巣立つということで、環境省はひなの成長を注意深く観察しています。

環境相「長年にわたる尽力の成果」

自然界で生まれ育ったトキのつがいから40年ぶりにひなが誕生したことについて丸川環境大臣は閣議の後の記者会見で、「長年にわたる環境回復に向けた尽力の成果で非常に喜ばしい。着実に取り組みを進めていきたい」と述べました。

「本当の野生復帰だ」

新潟県佐渡市にある環境省佐渡自然保護官事務所の広野行男首席自然保護官は「ひなの誕生を確認できてほっとしています。今回、野生下で誕生した個体どうしがペアとなって繁殖を実現させたということは、トキが人の手を離れ、トキ自身が世代を重ねていく、大きな第1歩を実現できたと思います」と話していました。また、佐渡市で、長年、トキの飼育や繁殖を担当している金子良則獣医師は「放鳥してから8年という時がたちましたがこれが本当の野生復帰でしょう。ひながしっかり立ち上がるまで心配ですが、野生生まれどうしのペアがあと4組いるのでこれからが楽しみです。野生復帰も本番に入ったと感じます」と話していました。

佐渡市役所にお祝いメッセージ

新潟県の佐渡市役所では、40年ぶりとなる自然界生まれのトキのひなの誕生を祝って、「祝トキ野生下二世ひな誕生」と書かれた長さ2メートルほどの紙が掲げられ、集まったおよそ80人の職員から拍手が起こりました。佐渡市の三浦基裕市長は、「トキ復活の本格的なスタートだと思う。佐渡に野生のトキを見に来てくれる人が増えることを願っている」と話していました。

投稿者:かぶん |  投稿時間:12:27  | カテゴリ:科学のニュース
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