2016年05月11日 (水)

研究用原子炉 新規制基準で初の"合格"審査書決定

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大阪にある京都大学と近畿大学の研究用の原子炉について、原子力規制委員会は、運転再開の前提となる審査に合格したことを示す審査書を決定しました。研究用の原子炉では初めてで、それぞれの大学は早期の運転再開を目指すことにしています。

大阪・熊取町にある京都大学原子炉実験所の「KUCA」と呼ばれる原子炉と、東大阪市にある近畿大学原子力研究所の原子炉について、原子力規制委員会は、火災や竜巻などへの安全対策が原発事故を踏まえた新しい規制基準に適合しているとして、先月審査に事実上合格したことを示す審査書の案を取りまとめていました。
11日の規制委員会では、原子力発電所とは異なり出力が小さいことなどから一般からの意見募集は行わなかったものの、原子力委員会などの了承を得たとして、審査書は正式に決定されました。
審査が申請されている8基の研究用の原子炉で、審査書が決定されるのは初めてです。
今後、残る審査や検査などを経たうえで、京都大学はことし7月に、近畿大学は9月に、運転を再開したいとしています。
研究用の原子炉を巡っては、一般の原発に準じた規制が適用されていますが、大学などの人手や予算の制約から審査に時間がかかり、11日に審査書が決定された2つの原子炉もおととしから停止し、学生の研究ができない状態が続いています。
これについて、11日の規制委員会で田中俊一委員長は「一般の原発を中心とした規制の考え方が出力の小さい研究炉まで強く及びすぎている」と述べ、規模の小さい研究炉などに合った規制の在り方を検討するよう原子力規制庁に指示しました。

投稿者:かぶん |  投稿時間:15:56  | カテゴリ:科学のニュース
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