2016年05月26日 (木)

がん標準治療 9つのうち3つで低い割合に

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全国のがん患者31万人を対象に、科学的に効果があるとされる9つの標準治療についてどのくらい実施されているか調べたところ、再発のおそれが高い特定の乳がん患者への放射線治療など3つの治療については、実施されたり実施が適切に考慮されたりしたのは患者の6割から8割にとどまるとする報告を国立がん研究センターがまとめました。

国立がん研究センターは、全国232の病院でがん治療を受けた患者31万2000人を対象に、科学的に効果があるとして推奨されている9つの標準治療が実際にどの程度行われているのか調べました。
その結果、胃がんの手術後、再発防止のために行う抗がん剤治療や、肝臓がんの手術でどこまで肝臓を切ってよいかを調べる検査など、6つの治療法や検査については、9割以上の患者で実施されたり実施が適切に考慮されたりしていました。
その一方で、再発の危険性の高い特定の乳がん患者に対して術後行う放射線治療や、抗がん剤が原因の吐き気を予防する薬の十分な使用、そして外来で医療用の麻薬を使う際の副作用対策の3つについては、治療が実施されたり適切に考慮されたりする割合が6割から8割までの低い値にとどまっていました。
国立がん研究センターは、標準治療がなぜ行われなかったのか自治体などが検証を進め、実施の割合を高めていく必要があるとしています。
国立がん研究センターがん臨床情報部の東尚弘部長は「標準治療を普及していくことが、患者の生存率や生活の質を上げることにつながる。行わなかった理由が妥当なのかについて、今後細かく考えていく必要がある」と話しています。

投稿者:かぶん |  投稿時間:18:52  | カテゴリ:科学のニュース
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