2016年06月02日 (木)

福島第一原発 凍土壁下流の地下水減らず追加工事へ

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東京電力福島第一原子力発電所で、建屋の周囲の地盤を凍らせて地下水をせき止め、汚染水の増加を抑える「凍土壁」を巡り、壁より下流側の地下水が思うように減っていないことが分かりました。このため、地盤にセメントを流し込むなどの追加の工事を行って地下水に変化が現れるか見極めることになりました。

福島第一原発では、建屋に地下水が流れ込んで汚染水を増やし続けているため、周囲の地盤を凍らせて「凍土壁」と呼ばれる巨大な氷の壁を作り、地下水をせき止める計画で、ことし3月末から建屋の下流側を中心に凍結作業が進められています。
2日に原子力規制委員会の会合で現時点の効果が話し合われ、事前の想定では、壁よりさらに下流側の護岸付近に流れ込む地下水が減るとされていたのに対し、現在も減っていないことが報告されました。
これについて、東京電力は、雨の影響も考えられるほか、凍土壁の周囲では地下水の水位に変化が見られ、効果は出ているとしたのに対し、規制委員会側からは「効果を判断する基準としては不十分だ」という声が相次ぎました。
そのうえで、凍土壁の一部に、温度の下がり方が遅く凍っていないとみられる場所があることから、ここにセメントを流し込む追加の工事を行ったうえで凍土壁の効果を見極めることになりました。
追加の工事は効果が現れるまでには1か月程度かかる見通しで、汚染水対策の柱とされる凍土壁は、効果をどう判断するかを巡って議論が続く状況となっています。

投稿者:かぶん |  投稿時間:16:12  | カテゴリ:科学のニュース
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