2016年06月22日 (水)

小惑星イトカワ 歴史の一部判明 微粒子の模様から

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6年前に地球に帰還した探査機、はやぶさが持ち帰った小惑星イトカワの微粒子を詳しく解析した結果、微粒子の表面で確認された合わせて4種類の模様から、イトカワのもとになる、より大きな小惑星ができた45億年前から現在までの歴史の一部が分かりました。46億年前に誕生した太陽系の成り立ちを探る重要な手がかりになると注目されています。

日本の小惑星探査機、はやぶさは11年前の2005年、地球から3億キロ離れた直径500メートルほどの小惑星イトカワに到着し、二度にわたって着陸して、表面の岩石の採取を試みました。
その後、はやぶさは地球との交信が一時途絶えるなど、トラブルが続きましたが、6年前の2010年、微粒子が入ったカプセルを地球に持ち帰ることに成功しました。
JAXA=宇宙航空研究開発機構の研究グループは、イトカワの微粒子26個を電子顕微鏡などで詳しく解析した結果を22日に発表しました。それによりますと、微粒子の表面には合わせて4種類の模様が確認されたということです。
1つ目は棚田のような階段状になった模様で、イトカワがより大きな小惑星の一部だった45億年前のものとみられています。この小惑星は、イトカワのおよそ40倍あったと考えられ、別の天体にぶつかるなどして、内部がおよそ800度まで高温になったときの痕跡ではないかということです。
2つ目の模様は大きな小惑星が壊れて破片が集まり、今のイトカワができた13億年前以降のものとみられています。宇宙空間を漂っている細かな隕石(いんせき)がいくつもぶつかったとみられる痕跡が確認できるということです。
3つ目は100万年前のものとみられ、太陽系の中では、比較的イトカワに近い地球や火星の重力の影響で表面にある砂のような小さな岩石が動いた結果、摩擦によって滑らかになったと考えられるということです。
4つ目の模様は1000年前のものとみられ、表面に細かなつぶつぶが見られるのが特徴で、太陽風と呼ばれる太陽から放出される放射線によって、宇宙風化と呼ばれる表面がもろくなる現象が起きた結果だとみられるということです。
研究グループでは今回、確認された4種類の模様から、イトカワのもとになる、より大きな小惑星ができた45億年前から現在までの歴史の一部が分かり、46億年前に誕生した太陽系の成り立ちを探る重要な手がかりになるとしています。

解析を行ったJAXAの松本徹研究員は「小惑星には太陽系の成り立ちを知るうえで手がかりとなる情報がたくさん含まれていて、さらに研究を進めて、太陽系の進化の過程や生命の起源などを解明する一翼を担いたい」と話しています。

投稿者:かぶん |  投稿時間:20:52  | カテゴリ:科学のニュース
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