2016年06月27日 (月)

先天性風疹症候群の子ども 死亡率20%超

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平成24年から25年にかけての風疹の大流行で母親の胎内にいるときにウイルスに感染し、「先天性風疹症候群」と診断された子ども45人のうち11人が、相次いで死亡していたことが国立感染症研究所などの調査で分かりました。専門家は「死亡率が20%を超えるというのは衝撃だ。ワクチン接種を改めて徹底し、流行をなくしていくことが求められる」と話しています。

国立感染症研究所などのグループは平成24年から25年にかけて起きた風疹の大流行で、母親の胎内にいるときにウイルスに感染し、耳や目、心臓などに障害が出る「先天性風疹症候群」と診断された子どもたちの追跡調査を進めてきました。
その結果、「先天性風疹症候群」になった子どもは全国で45人に上り、このうち24%に当たる11人が心臓の病気や肺炎などのため、生後1年余りまでに死亡していたことが分かったということです。
また、死亡した11人以外についても詳しく調べたところ、「先天性風疹症候群」の主な症状として知られる心疾患や難聴、それに白内障以外にも、肝臓や脳などにさまざまな障害が出るなど深刻な症状に苦しむ子どもも多かったということです。
国立感染症研究所の砂川富正室長は「死亡率が20%を超えるというのは衝撃で子どもたちの症状も深刻なものが多い。妊娠を希望する女性だけでなく周囲の男性もワクチンを接種し、風疹の流行をなくしていくことが重要だ」と話しています。

娘を亡くした女性は

おととし生後4か月の娘を亡くした女性は妊娠の初期に、職場の同僚が相次いで風疹を発症していたといいます。女性は妊娠中、風疹の症状は出ませんでしたが、娘は生まれたとき、全身に出血斑があり、検査の結果、「先天性風疹症候群」と診断されました。
女性は、子どものころ風疹のワクチンを1回接種していました。しかし、身近で風疹が流行したことで知らないうちに感染し、胎盤を介しておなかにいた娘も感染したとみられています。
娘は、両耳が聞こえにくい重度の難聴であることが分かり、ミルクもなかなか飲めず、体重も増えていきませんでした。そして、生後2か月の時に高熱を出して入院。肺炎が急激に悪化し、生後4か月で亡くなりました。
女性は「風疹さえはやらなければ、娘といまも一緒に生活していたはずで、ほかの人には同じ思いをしてほしくない。風疹は注射1本で防げるものなので、男性も含めてワクチンを接種してほしい」と話しています。

投稿者:かぶん |  投稿時間:19:48  | カテゴリ:科学のニュース
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