2016年07月02日 (土)

平成24年のがん患者数 86万5000人と推計

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平成24年の1年間に全国でがんと診断された患者の数は、86万5000人と推計され、前の年より1万4000人増えたことが、国立がん研究センターの調査で分かりました。

国立がん研究センターは、平成24年の1年間に全国でがんと診断された患者の数を28の府や県のデータを基に推計しました。
その結果、全国でがんと診断された患者は、男性が50万4000人、女性が36万1000人の合わせて86万5000人で、前の年より1万4000人増え、過去最高となりました。
これをがんの種類別にみますと、男性は胃がんが最も多く9万1000人、次いで大腸がんと肺がんがいずれも7万7000人となっていて、前の年には4番目に多かった大腸がんが、2番目に多くなっていました。
一方、女性は乳がんが最も多く7万4000人、次いで大腸がんが5万7000人、胃がんが4万1000人でした。
また、がんの種類ごとの発症率を都道府県別にみますと、男性の胃がんは、秋田県が最も発症率が高く、次いで新潟県、山形県などとなっています。塩分の多い食事やピロリ菌の感染が関係している可能性があるということです。
また、男性の大腸がんは、秋田県、青森県、京都府の順に、男性の肺がんは、和歌山県、石川県、香川県の順に発症率が高くなっていました。
一方、女性のがんで最も多い乳がんは、東京都が最も発症率が高く、次いで福岡県、愛媛県などとなっていました。東京都は、乳がんの発症率が突出して高くなっていましたが、出産経験がない人や、初産の年齢の高い人が多い事などが発症率を上げる要因になっている可能性があるということです。
国立がん研究センターの松田智大全国がん登録室長は「今回47都道府県のデータが初めてそろった。まだ精度が完全ではないものの、がんの実態をあらかた把握したうえで、がん対策に使うデータとしては十分だと思う。各自治体はそれぞれ、がんになるリスクが高いのかどうかや、早期発見が出来ているのかなど実態が分かると思うので、データをきちんと分析したうえで、効率よくがん対策を進めてほしい」と話しています。

がん推計値の詳細

国立がん研究センターが発表した推計値は、都道府県で住民が発症したすべてのがんを把握して、がん対策に役立てようと、1950年代から一部の自治体で始まった「地域がん登録」を基に出しています。
各都道府県は医療機関からの届出と、住民の死亡情報を基にがんの発症率や生存率を把握し、その予防や地域の医療状況の評価に役立てることになっています。
今回は47都道府県の登録データが初めてそろい、精度も高まりました。特に東京都や福岡県、埼玉県が新たに参加したことで、都市部のがんの発症状況が明らかになったほか、すべての自治体で比較することもできるようになっています。
今回は最新のデータにあたる平成24年分のデータがまとめられ、1年間に全国でがんと診断された患者の数は86万5000人に上り、前の年と比べ1万4000人多く、過去最高となっています。
国立がん研究センターによりますと、患者の増加の背景には高齢化が考えられ、今後もしばらく、患者数の増加傾向は続くとみられるということです。
一方で、この高齢化の影響を除いて計算すると、発症率は前の年より0.2ポイント下がりました。
国立がん研究センターでは、女性の乳がんなどは増えているものの、がんの原因とされるピロリ菌や肝炎ウイルスの感染者が減ったことで、胃がんや肝がんの新たな発症が減ってきたことが理由として考えられるとしています。


また、今回は47都道府県のそれぞれの住民のがんの発症率も公表されました。
まだ精度が完全ではないものの、男性の胃がんでみると、発症率が最も高かったのは秋田県で、次いで新潟県、山形県、石川県、富山県、鳥取県、和歌山県、福井県、宮城県、福島県などとなっています。塩分の多い食事や、ピロリ菌の感染が関係している可能性があるということです。

また、いずれも男性の場合で、大腸がんは発症率の高い順に、秋田県、青森県、京都府、和歌山県、島根県、東京都、三重県、鳥取県、岩手県、岐阜県などとなっています。

喫煙と関係がある肺がんでは、発症率の高い順に和歌山県、石川県、香川県、岐阜県、福岡県、北海道、鳥取県、大分県、三重県、兵庫県などとなっています。

女性の場合、患者の数が最も多い乳がんは、東京都で発症率が最も高く、次いで福岡県、愛媛県、広島県、長野県、三重県、岡山県、鳥取県、静岡県、北海道などとなっています。東京都では乳がんの発症率が突出して高くなっていましたが、これは出産経験のない人や、初産の年齢が高い人が多いことなどが要因になっている可能性があるということです。

また、女性の大腸がんは、発症率が高い順に秋田県、青森県、東京都、京都府、和歌山県、岩手県、鳥取県、長崎県、長野県、三重県などとなっています。

さらに、女性の胃がんは、秋田県が最も発症率が高く、次いで石川県、山形県、富山県、鳥取県、福井県、新潟県、島根県、宮城県、福島県などとなっています。

このデータは、国立がん研究センターのウェブサイトでみることができます。

投稿者:かぶん |  投稿時間:05:11  | カテゴリ:科学のニュース
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