2016年07月03日 (日)

胎児がダウン症などと確定の妊婦 97%が人工中絶

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血液を分析して胎児にダウン症などの病気があるかどうか判定する新しい出生前検査を受けた妊婦は2万7000人余りに上り、病気が確定した人の97%が人工妊娠中絶をしていたことが産婦人科の医師などの調査で分かりました。一方で、ダウン症の人を対象にした調査ではおよそ8割が「幸せに思うことが多い」と答えたという調査もまとまり、専門家は「出生前検査を受ける妊婦やパートナーにダウン症の人などの実態を知ってもらうことが重要だ」と話しています。

国内では3年前に始まった新たな出生前検査は、血液を分析して胎児にダウン症などの3つの染色体の病気があるかどうかを高い確率で判定できるもので、産婦人科の医師のグループが調査したところ、去年12月までに2万7696人の妊婦がこの検査を受けました。
このうち「陽性」と判定され、ダウン症などが確定した人は死産や流産した人などを除くと346人で、このうちの97%の妊婦が人工妊娠中絶をしていました。
一方、厚生労働省の研究班が、出生前検査に関連し、全国のダウン症の人5000人余りを対象にした初の大規模アンケート調査の結果もまとまりました。
このうち▽毎日幸せに思うことが多いかといった質問や▽お父さんやお母さんは自分のことを大事に思ってくれていると感じるかといった質問に対しては、回答を寄せた12歳以上のダウン症の人852人のうち8割に上る人が「はい」などと肯定的に答えていました。
新しい出生前検査を受ける妊婦は事前にカウンセリングを受けることになっていますが▽ダウン症の人にどのような支援制度があり▽実際にどのような生活を送っているのかといった情報が十分に伝わっていないという指摘があります。
アンケート調査を行った東京女子医科大学の斎藤加代子・教授は「一般のダウン症のイメージは、不幸だとか大変な思いをしているというのが強い。しかし、本人は、非常に高い割合で満足のいく生活を送れておりこうした情報を出生前検査を受ける妊婦やパートナーに知らせていくことはとても重要なことだと思う」と話しています。

投稿者:かぶん |  投稿時間:05:23  | カテゴリ:科学のニュース
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