2016年07月20日 (水)

大飯原発で想定の地震の揺れ 再計算巡る議論継続へ

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福井県にある大飯原子力発電所で想定される地震の揺れが、過小評価のおそれがあるという指摘を受けて行われた再計算の結果について、原子力規制委員会は、信頼性が低く評価できないとして、再計算を行った事務局の原子力規制庁に対し、詳しい説明やデータを求め、引き続き対応を議論することになりました。

大飯原発で想定される地震の揺れを巡っては、原子力規制委員会の元委員が審査で使われた計算式では過小評価になるおそれがあると指摘し、事務局の原子力規制庁が別の計算式で再計算した結果、最大の値が644ガルと審査で了承された856ガルを下回りました。
20日の規制委員会では、この再計算について議論が行われ、規制庁の担当者は計算に使う条件の設定が適切にできないなかで、無理に結果を導き出さなければならず、精度が高い数値とは言えないと説明しました。
このため規制委員会は、再計算の結果は信頼性が低く、今の段階では評価できないとして、規制庁に詳しい説明やデータを求め、引き続き対応を議論することになりました。
再計算の結果を巡っては、指摘をした元委員が地震の揺れが計算以上になる「不確かさ」を考慮して評価すれば、過小評価になることが裏付けられたという認識を示したのに対し、規制委員会側は結果の信頼性が低いため地震の評価手法を見直す考えはないとして、見解が分かれています。

地震の想定は見直さない方向

福井県にある大飯原子力発電所で想定される地震の揺れが過小評価のおそれがあるという指摘を受けて行われた再計算について原子力規制委員会の田中俊一委員長は、「今回の再計算がきちんとした情報に基づいていなかったことは反省している。この結果から先週の定例会で見直しはしないという判断をしたのは拙速だった」と述べました。
そのうえで、「今回の計算ではあまり意味のある結果が出ないということなので今回の計算手法で改めて計算はしない。今後、事務局の原子力規制庁から明確な根拠を出してほしいと考えているが、大飯原発の地震の想定を見直す明確な理由もないし、審査で使っている計算手法を含めて変えることはない」と述べ審査で了承された大飯原発の地震の想定は見直さない方向だという考えを示しました。

投稿者:かぶん |  投稿時間:15:10  | カテゴリ:科学のニュース
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