2016年07月25日 (月)

絶滅危惧の野鳥3種 すべての遺伝情報解読に成功

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沖縄県北部にしか生息していないヤンバルクイナなど絶滅のおそれがある国内の3種類の野鳥について、国立環境研究所の研究グループが、すべての遺伝情報を解読することに成功し、今後、保護対策などに活用していきたいとしています。

国立環境研究所は、国内に生息し、絶滅のおそれがある100種類以上の動物の細胞を凍結保存していて、このうち野鳥について、「ゲノム」と呼ばれるすべての遺伝情報の解読を5年前から進めています。

その結果、今月までに沖縄県北部だけに生息するヤンバルクイナと、国の特別天然記念物のコウノトリ、それにタンチョウについて、すべての遺伝情報を解読することに成功しました。このうちヤンバルクイナは、生命の設計図ともいわれる「塩基」という遺伝情報がおよそ12億対とヒトの3分の1程度で、標準的な鳥とされるニワトリとほぼ同じだったことが分かったということです。

ヤンバルクイナは飛ぶことができないためマングースなどに襲われて急速に数が減っていて、研究グループでは、遺伝情報を詳しく分析することで、鳥インフルエンザをはじめどのような病気にかかりやすいかを明らかにしてワクチンの開発などの保護対策に結び付けるほか、なぜ飛べなくなったかなど進化の過程も明らかにしたいとしています。

解読に当たった大沼学主任研究員は「ほかの動物でも解読を進め、適切な繁殖方法に結び付けるなど、さまざまな目的に遺伝情報を活用したい」と話しています。

投稿者:かぶん |  投稿時間:11:47  | カテゴリ:科学のニュース
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