2016年08月03日 (水)

もんじゅ 警報鳴っても半年間対応せず

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安全管理上の問題が相次いだ福井県にある高速増殖炉「もんじゅ」について、去年11月、燃料プールの水の汚れを知らせる警報が鳴ったにもかかわらず、その後、半年にわたり決められた対応をしていなかったことが新たに分かりました。原子力規制委員会は、保安規定違反に当たると判断し、複数の委員から「同じようなことが繰り返され大きな問題だ」などの指摘が出されました。

およそ1万件に上る点検漏れなど安全管理上の問題が相次いだ「もんじゅ」を巡っては、去年11月、原子力規制委員会が日本原子力研究開発機構に代わる新たな運営主体を示すよう勧告し、文部科学省が検討しています。

3日の規制委員会では、新たに去年11月に使用済み核燃料を保管するプールで水が汚れていることを示す警報が鳴ったにもかかわらず、その後、半年にわたり決められた対応をしていなかったことが報告されました。それによりますと、手順書では、警報が鳴った場合、浄化装置の内部に取り付けられた樹脂を交換するとしていますが、そもそも樹脂が取り付けられておらず、取り付け作業もことし5月まで実施されなかったということです。

これについて規制委員会は、保安規定違反に当たると判断し、複数の委員から「警報が鳴ったのは勧告の直後であり、現場の緊張感が欠如している。同じようなことが繰り返され大きな問題だ」などの指摘が出されました。このあとの会見で田中委員長は、「安全文化が根本から欠けていると言わざるをえず、非常に遺憾だ」と述べました。

原子力機構「可能な限り対応はしてきた」

もんじゅを運営する日本原子力研究開発機構は、東京都内で会見を開き、警報が鳴った際の手順書で決められた対応をしなかったことについて、「改善すべき点はあったが、水質を改善する清掃や監視の強化など可能なかぎり対応はしてきた」と説明しました。

この中で原子力機構の担当者は、「警報は水質悪化の基準値を下回る値で鳴る注意を知らせるものであり、急を要する事案ではないと判断した。浄化用の樹脂については保全計画上、使用後に廃棄する場所が確保できていなかったため取り付けることができなかったが、『警報が鳴った時点で、樹脂を交換する』という手順書のとおりにはできず、改善すべき点があった。また樹脂を取り付けていなくても長期間にわたって水質は安定していたが、核燃料は入っており、樹脂を入れておくべきだった」と述べました。

そのうえで規制委員会で「半年間決められた対応をしなかった」と指摘されたことについては「水質を改善するため、水面の清掃や監視の強化などを行い、何もしていなかったわけではない。可能なかぎり対応はしてきた」説明しました。

投稿者:かぶん |  投稿時間:17:18  | カテゴリ:科学のニュース
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