2016年08月04日 (木)

原爆被害の調査資料 広島の博物館で保管

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広島の原爆被害について政府がまとめた報告書の中で、当時の広島管区気象台が作成した調査結果の基になった資料が、広島市の博物館に保管されていることが分かりました。専門家は「被害の実態を知ることができる貴重な資料だ」としています。

今回、見つかったのは、広島市中区の江波山気象館に保管されていた当時の広島管区気象台の気象技師、宇田道隆さんが記した資料です。
これらの資料は、原爆被害の調査報告書の草稿3冊と、キノコ雲と炎の広がり方を示した図の原本で、宇田さんの死後、遺族から寄贈された大量の遺品の中から見つかったということです。
宇田さんは原爆投下のおよそ2週間後から被害の調査に当たり、調査結果は広島の原爆被害について日本政府がまとめた唯一の公式の報告書にも集録されています。
宇田さんが記した図の中では、原爆は高度約600メートルで爆発したとする計算結果が書き込まれているほか、集めた証言を元に何度も書き直してきのこ雲の図を描いた過程も読み取ることができます。
また、草稿では、いわゆる黒い雨がなぜ降ったのか調べるなかで、池で死んでいる魚を見つけて人体にも有毒であることを見抜いていたことをうかがわせる記述もあります。
原爆資料館の落葉裕信学芸員は「正確な調査をしようという強い思いが伝わってくる。被害の実態を知ることができる貴重な資料だ」と話しています。

投稿者:かぶん |  投稿時間:21:29  | カテゴリ:科学のニュース
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