2016年08月05日 (金)

ジカ熱ワクチン開発 サルで感染防ぐことに成功

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感染拡大が続くジカ熱について、アメリカなどの研究グループが、サルを使った実験で、開発した3種類のワクチンによってジカウイルスへの感染を防ぐことに初めて成功したと報告し、ワクチンの実用化に向けて弾みがつくと期待されています。

蚊が媒介する感染症のジカ熱は、妊娠中の女性が感染すると頭部が先天的に小さい小頭症の赤ちゃんが生まれるおそれが指摘されていて、中南米のほか、アメリカでも地域に生息する蚊から感染したとみられるケースが報告されています。
アメリカのハーバード大学や陸軍の研究所などのグループは、病原性を無くしたウイルスを使う「不活化ワクチン」と、人工的に作ったウイルスの遺伝子の一部を使った「DNAワクチン」、それに遺伝子を別のウイルスに組み込んで作ったワクチン、合わせて3種類を開発し、それぞれアカゲザルに投与しました。
研究グループによりますと、いずれのワクチンでも投与してから数週間後、サルの体内で抗体が増えました。
そして、ジカウイルスを注射したところ、血液などからウイルスは検出されず、研究グループは、ヒトに近いサルで、初めて感染を完全に防ぐことができたとしています。
ジカ熱のワクチンをめぐっては、アメリカの国立衛生研究所などが今回とは異なるワクチンを人に投与して安全性を確かめる臨床試験を始めており、さまざまな研究が進むことでワクチンの実用化に向けて弾みがつくと期待されています。

最新の調査結果を発表

WHO=世界保健機関は、4日、蚊を媒介して感染するジカ熱について、最新の調査結果を発表しました。
それによりますと、先月29日に、国内で生息する蚊からの感染が初めて報告されたアメリカが新たに加わり、これまでにジカ熱の感染が報告されたのは、中南米や東南アジアなど、68の国と地域となっています。
また、妊娠中の女性がジカ熱に感染すると、頭部が先天的に小さい小頭症の赤ちゃんが生まれるおそれが指摘されていますが、赤ちゃんに小頭症などの悪影響が出たと報告されているのは14の国と地域で、このうち、ブラジルが1749例と最も多く、アメリカでも、19例に上っているということです。
WHOによりますと、国や地域によっては、ジカ熱の感染の報告が減っているところもあるということですが、引き続き警戒が必要だとしていて、蚊に刺されないための対策を徹底するよう呼びかけています。

投稿者:かぶん |  投稿時間:05:43  | カテゴリ:科学のニュース
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