2016年08月06日 (土)

新たな粒子探す実験「存在示すデータ得られず」

人類にとって未知の新たな粒子の発見が期待されている大規模な実験の途中経過が、5日、アメリカのシカゴで報告され、国際共同研究グループは、この夏までに新たな粒子の発見を示すデータが得られなかったことを明らかにしました。

これまでに人類が発見した物質は宇宙全体の4%にすぎず、残る96%は謎のままで、新たな粒子が発見されれば宇宙の正体に迫れると期待されています。
新たな粒子を探す実験は、スイスのジュネーブ郊外にあるCERN=ヨーロッパ合同原子核研究機関で、1周27キロと東京の山手線と同じくらいの巨大な加速器を使って行われています。
日本を含む国際共同研究グループは、物質のもとになる陽子を光に近い速さまで加速して正面衝突させて、宇宙誕生直後の状態を再現し、生み出されるさまざまな粒子の中から新たな粒子を見つけようとしています。そして去年、新たな粒子の存在の可能性を示すデータが得られたため、ことし5月に始まった本格的な実験の結果に注目が集まっていました。
研究グループは5日、アメリカのシカゴで開かれている国際学会で途中経過を報告し、去年のデータはその後、実験を繰り返して検証した結果、「統計上のゆらぎだった」と判断し、そのほかにも、この夏までに新たな粒子の発見を示す証拠となるデータは得られなかったことを明らかにしました。
研究グループは今後、さらに衝突回数を増やして、新たな粒子を見つけ出したいとしています。

投稿者:かぶん |  投稿時間:06:58  | カテゴリ:科学のニュース
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