2016年08月25日 (木)

iPS細胞発表から10年 山中教授「これからが本番」

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京都大学の山中伸弥教授が、iPS細胞を世界で初めてアメリカの科学雑誌に発表してから25日で、ちょうど10年となります。山中教授はNHKのインタビューに応じ、「再生医療の実現に向けて、これからの10年が本番になる」と思いを語りました。

京都大学の山中伸弥教授が、マウスを使って世界で初めてiPS細胞を作り出したことを報告する論文は、ちょうど10年前の平成18年8月25日付けのアメリカの科学雑誌、「Cell」で発表されました。

iPS細胞が世に出てから10年を迎え、山中教授がNHKのインタビューに応えました。この中で、山中教授は当時を振り返って、「10年前は、まだまだ基礎研究という気持ちが強かったが、とても想像できないスピードで研究が進んでいる」と述べました。そして、おととし、神戸市の理化学研究所で目の難病患者にiPS細胞を使った最初の手術が行われたことや、現在、パーキンソン病などの治療法の開発が進んでいることを紹介し、「10年後にはiPS細胞を使った再生医療は一般的になっていると期待している。また、さまざまな難病の治療薬の開発も進んでいるはずだ」と将来の展望を述べました。

また、今後、実用化の研究の主役は、大学から病院や企業などに移っていくとしたうえで、みずから所長を務める京都大学のiPS細胞研究所について、「新しい基礎研究を作ることが私たちの役目だ。若い研究者に50代、60代の教授には考えつかないアイデアを出してもらい、iPS細胞を使った新しい医療を次から次に発信していきたい」と述べました。

一方で、自身の研究についても、「iPSと同じような『ときめき』というか、新しい科学的真実を発見したいという思いは非常に強い。時間に制約はあるが、虎視たんたんと準備を進めている」と明かしました。そして、iPS細胞の今後について、趣味のマラソンに例えながら、「これまでの10年で折り返し地点に達し、ゴールは見えてきたが、マラソンでも折り返してからの後半が本当に大変になる。これからの10年が本番で、臨床応用に向けて、ここで勝負が決まる。ゴールを見据えて頑張っていきたい」と意気込みを語りました。

投稿者:かぶん |  投稿時間:05:18  | カテゴリ:科学のニュース
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