2016年09月05日 (月)

受粉せずに赤いトマト ゲノム編集で成功

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野菜のトマトは花粉が雌しべに付く「受粉」と呼ばれる過程を経て赤い実が出来ますが、遺伝子の情報を自在に書き換えられる「ゲノム編集」と呼ばれる技術を使って、受粉しないでも赤い実ができるトマトを作り出すことに徳島大学の研究グループが成功しました。受粉はトマト栽培の中でも手間のかかる作業で、実用化されれば高齢化が進む農家にとって、農作業を大幅に軽減できる可能性があると注目を集めています。

この研究を行ったのは、徳島大学生物資源産業学部の刑部敬史教授のグループです。グループは生命の設計図にあたる遺伝情報を自在に書き換えられる「ゲノム編集」と呼ばれる技術を使って、トマトの葉の組織に含まれる遺伝子を操作しました。
操作したのはトマトの実ができるのを抑える働きをしている遺伝子で、この遺伝子の一部を書き換えて働きを止めたところ、受粉の過程を経ないでも赤い実がなるトマトを作り出すことに成功したということです。
トマトは野菜の中でも生産量が最も多いもののひとつで、通常、受粉しないと実がならないため、手作業などで受粉させていますが、農家にとっては負担の重い農作業です。
ゲノム編集の技術で受粉せずに実がなるトマトを開発したのは世界で初めてで、研究グループは農家の高齢化が進む中、農作業を最大で20%程度削減することが期待できるとしています。
研究を行った刑部教授は「実際に市場に出すためには、今後、安全性の確認などまだまだ課題は残されているが、農作業の軽減やコストの削減ができるなど、高齢化する農業を支える技術になると思う」と話しています。

投稿者:かぶん |  投稿時間:17:06  | カテゴリ:科学のニュース
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