2016年09月04日 (日)

「がん幹細胞」の働き抑える新たな化合物発見

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大腸がんの再発や転移の原因と考えられている「がん幹細胞」の働きを抑える新たな化合物を国立がん研究センターなどのグループが発見しました。今後、1~2年のうちにヒトでの臨床試験を行うなど実用化を進めたいとしています。

この研究を行ったのは、国立がん研究センター研究所の山田哲司分野長などのグループです。
グループは、「NCBー0846」という化合物が「がん幹細胞」が生命を維持するのに必要な特定のたんぱく質の働きを抑える事を発見しました。そして、ヒトの大腸がんの細胞を移植したマウスにこの化合物を投与したところ、大腸がんの「がん幹細胞」の大半を死滅させることに成功し、がんが増えるのを8割から9割抑えることができたということです。
「がん幹細胞」は抗がん剤が効きにくく、新たながん細胞を次々と作り出すため再発や転移の原因となっていると考えられています。国内では、毎年13万人が発症していますが、血液にのって転移していた場合、5年相対生存率は16%程度に留まっているのが実態で、研究グループは、実用化できれば、がんの根本的な治療法になる可能性があるとしています。
山田分野長は「今回の化合物は、非常に強くがん幹細胞の働きを抑えることがわかった。大腸がんはいったん転移したり再発すると非常に治療が難しい。今後、1~2年のうち臨床試験を始め、新たな治療薬の開発につなげたい」と話しています。

投稿者:かぶん |  投稿時間:04:42  | カテゴリ:科学のニュース
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