2016年09月09日 (金)

米初の小惑星探査機打ち上げ 生命の起源に迫れるか

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6年前、世界で初めて小惑星から微粒子を持ち帰った日本の探査機「はやぶさ」のように、小惑星の砂や石を地球に持ち帰ることを目指す、アメリカとしては初めての探査機が日本時間9日朝、アメリカ南部フロリダ州の空軍基地から打ち上げられ、NASA=アメリカ航空宇宙局は打ち上げが成功したと発表しました。

NASAが開発した小惑星探査機「オシリス・レックス」を載せたロケットは日本時間9日午前8時5分、フロリダ州のケープカナベラル空軍基地からごう音とともに飛び立ちました。そして、午前9時すぎ、探査機がロケットから切り離されて予定の軌道に入り、NASAは打ち上げが成功したと発表しました。

この探査機は、太陽の周りを1年余りで周回する直径およそ500メートルの小惑星「ベンヌ」から砂や石を採取して、地球に持ち帰る計画で、小惑星には再来年、到着する予定です。そして、およそ2年半にわたって小惑星の周りにとどまって観測を行い、その間に、小惑星の表面に接近して砂や石を最大で2キロ採取し、2023年には地球に帰還する計画です。

「ベンヌ」には、生命のもととなる炭素の化合物が豊富にあるとされ、持ち帰った物質から生命の起源や太陽系の成り立ちに迫ることを目指しています。

小惑星の探査をめぐっては、日本の探査機「はやぶさ」が6年前、世界で初めて、小惑星の微粒子を持ち帰ることに成功し、それに続く成果を挙げられるか注目されています。

「非常に大きな一歩となった」

打ち上げから2時間後、NASA=アメリカ航空宇宙局の「オシリス・レックス」のチームは記者会見を開き、今回の打ち上げについて「計画どおりで、太陽系などの惑星の成り立ちを研究するうえで非常に大きな一歩となった」などと述べ、大成功だったと振り返りました。
また、NASAの惑星研究部門の責任者、ジェームス・グリーン博士は、「日本のはやぶさ2のチームなどとも協力して、持ち帰った試料を分析し太陽系の起源について明らかにしていきたい」と述べ国際的に協力し合うことで小惑星の研究が一層進むことに大きな期待を示しました。
さらに、会見のあと、探査機のプロジェクトの主任研究員で、アリゾナ大学のダンテ・ローレッタ教授は、「はやぶさの探査によって小惑星の表面には砂だけでなく石もあることがわかり、われわれは試料を採取する装置のデザインを変えた。はやぶさが与えてくれた知識はオシリス・レックスの計画を立てる際に必要不可欠だった」と話し、はやぶさの成果が探査機の設計に生かされていることを強調していました。

投稿者:かぶん |  投稿時間:09:24  | カテゴリ:科学のニュース
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