2016年09月15日 (木)

8国立大病院 一部の死亡症例を報告せず

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群馬大学医学部附属病院で、患者の死亡事故が相次いだ問題を受け、全国の国立大学の附属病院内で、患者の死亡症例がすべて医療の安全管理を行う部門に報告されているか会計検査院が調べたところ、ことし3月末の時点で、8つの病院で一部の死亡症例が報告されていなかったことがわかりました。

群馬大学医学部附属病院の医療事故では、同じ手術を受けた患者が相次いで死亡していたのに、病院内で報告されなかったことが、原因の分析や改善策の検討の遅れにつながったと指摘されています。
会計検査院が、群馬大学を除く全国41の国立大学の附属病院内で、患者の死亡症例のすべてが医療の安全管理を行う部門に報告され、検証されているか調べたところ、ことし3月末時点で、8つの病院では一部の死亡症例が報告されていなかったほか、これらを含む11の病院は一部の症例だけしか患者の死因などを検証していなかったことがわかりました。
去年10月には、患者が死亡した場合などに病院長が医療事故かどうかを判断し、第三者機関へ報告する「医療事故調査制度」が始まっていますが、今回の検査結果からは国立大学の附属病院で、医療事故の防止に向けた体制の整備に時間がかかっている現状が浮き彫りになりました。

「安全体制を見つめ直すきっかけに」

医療事故で娘を失い群馬大学医学部附属病院の事故調査委員を務めた勝村久司さんは「死亡症例を病院の医療安全部門が、すべて把握することは絶対欠かせないし、難しいことでもない。それができていない大学は、医療の安全への認識が足りないのではないかと不安に感じる。群馬大学で起きた事故を特有のものと思わず、すべての大学病院、医療界全体が、安全体制を見つめ直すきっかけにしてほしい」と話しています。

投稿者:かぶん |  投稿時間:17:22  | カテゴリ:科学のニュース
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