2016年09月16日 (金)

サルのiPS細胞「他家移植」 拒絶反応なく成功

K10010689391_1609161916_1609161946_01_02.jpg

拒絶反応が起きにくい特殊なiPS細胞を使って重い目の病気の患者を治療する「他家(たか)移植」という世界初の臨床研究を計画している、神戸市の理化学研究所のグループが、サルのiPS細胞から作った目の組織を、別のサルに拒絶反応なく移植することに成功し、ヒトでの安全性を裏付ける成果として注目されています。

研究を行ったのは理化学研究所の高橋政代プロジェクトリーダーなどのグループです。
グループでは、多くのサルと免疫の型が一致する特殊なサルを見つけ出し、そのサルのiPS細胞を使って網膜の組織を作り出しました。
そして別のサルの目に移植し、免疫抑制剤を使わないまま経過を観察した結果、6か月たっても拒絶反応は起きず、正常な目に近い状態を保ったということです。一方で、免疫の型が一致しない組織を移植したサルは、まもなく拒絶反応が起き、網膜剥離などの症状が出たということです。

拒絶反応が起きにくい特殊な免疫の型のiPS細胞は、ヒトでも京都大学iPS細胞研究所が保管していて、グループではこのiPS細胞を使って重い目の病気の患者を治療する「他家移植」という世界初の臨床研究を計画しています。
「他家移植」は、患者自身のiPS細胞を使うより時間や費用がかからないため、再生医療の普及につながると期待されていて、グループでは、今回の成果はヒトでも拒絶反応がなく安全に移植が行えることを裏付けるデータだとしています。

投稿者:かぶん |  投稿時間:19:44  | カテゴリ:科学のニュース
コメント(0) | トラックバック (0)


トラックバック

■この記事へのトラックバック一覧

※トラックバックはありません

コメント(0)

※コメントはありません

コメントの投稿

ページの一番上へ▲