2016年10月20日 (木)

米で20年ぶりに新たな原発が運転開始

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採算性が悪いなどとして原子力発電所の廃炉が相次いできたアメリカで、新たに建設された原発が南部テネシー州で営業運転を開始しました。アメリカでの新しい原発の運転開始は、20年ぶりです。

19日に営業運転を開始したのは、アメリカ南部のテネシー州にあるワッツバー原子力発電所の2号機です。この原発を運営する「テネシー州流域開発公社」の発表によりますと、この原発は東芝の原子力事業の子会社ウェスチングハウス製で、出力は最大で115万キロワットあり、東京電力福島第一原発とは異なる「加圧水型」と呼ばれるタイプです。

建設は1973年に始まりましたが、その6年後に起きたスリーマイル島の原発事故の影響で工事が中断するなど、大幅に遅れました。2007年に建設が再開されたあと、東京電力福島第一原発の事故を受けてNRC=原子力規制委員会が安全対策の強化を求めていましたが、電源が失われた場合に備えて非常用の設備を強化するなど新たな安全対策を初めて導入したことから、去年10月、NRCから運転が認可されました。
建設費は47億ドル、日本円にして4700億円以上で、テネシー州流域開発公社は「環境に配慮したエネルギーを安定して提供できる」としています。

アメリカは世界で最も多くの原発が稼働し、その数はこれで100基となった一方、電力が自由化された地域では安全対策のコストの上昇やシェールガスの登場に伴い採算性が悪いなどとして古い原発が相次いで廃炉になっており、新しい原発の運転開始は1996年以来20年ぶりとなります。

投稿者:かぶん |  投稿時間:12:53  | カテゴリ:科学のニュース
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