2016年10月21日 (金)

がん患者も子どももてる可能性を 学会が指針案

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若くしてがんになった患者の中には抗がん剤などの治療のため不妊になり子どもをもてなくなった人が多数います。日本がん治療学会は、がん治療を受けても子どもをもてる可能性を残せるようにしようと乳がんや子宮頸がん、それに小児がんなど8つのタイプのがんについて、卵子の凍結保存や生殖機能を残すための手術法など具体的な対策を盛り込んだ初めてのガイドライン案をまとめました。今後のがん治療と妊娠の在り方を大きく変えそうです。

日本がん治療学会がまとめた200ページに上るガイドライン案では、まず、がんの治療医の多くが、患者に不妊になる可能性を伝えていない現状があるとしたうえで、今後は、患者が希望する場合には、将来子どもを作れる可能性を残す事を考慮して治療を進めること、必要なら、可能な限り早期に生殖医療の専門医を紹介すべきことを初めて明記しました。

そのうえで乳がんや子宮頸がん、それに小児がんなど8つのタイプのがんごとに卵子の凍結保存や生殖機能を残すための手術法など具体的な対策を示しています。
このうち女性で最も多い乳がんについてはがんの摘出手術のあと、抗がん剤を使って体内のごく小さながんを殺す治療を始める前の段階で、卵子の凍結保存などの方法があるとしたうえで、こうした方法を行う場合、術後、可能ならば4週間以内に遅くとも12週間以内に抗がん剤治療を始めないとがんを悪化させる危険があると具体的な期間も示しています。

学会の理事を務める青木大輔慶応大学教授は「生殖医療の技術は飛躍的に進歩しており、医師は可能な場合、子どもを作れる可能性を残せるよう配慮した治療を行ってもらいたい」と話しています。

ガイドライン案は、21日横浜で開かれている日本がん治療学会で公開されたあと生殖医療の専門の学会からも意見をもらうなどして完成し、全国のがん治療医に周知されることになっています。

投稿者:かぶん |  投稿時間:12:25  | カテゴリ:科学のニュース
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