2016年10月26日 (水)

卵子の凍結保存1000人超 うち12人が出産

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将来の妊娠に備え健康な女性が卵子を凍結保存することについて、日本産科婦人科学会が、産まれた子どもへの影響などがわからず「推奨しない」としているなか、全国の少なくても44の医療機関で1000人以上の健康な女性が卵子を凍結保存していることがNHKの取材でわかりました。このうち出産した女性も12人に上り、専門家は「卵子凍結の広がりは若い時期に子どもを産みにくい社会であることを物語っている。医療問題としての議論だけでなく、社会問題として議論し調査も進める必要がある」と指摘しています。

卵子の凍結保存は、本来、がんの放射線治療などを受ける女性が将来の妊娠に備えて行うもので、日本産科婦人科学会では、妊娠できる可能性がまだ低く、産まれた子どもへの影響もわからない点が多いなどとして、健康な女性については「推奨しない」という文書を医療機関に周知しています。

しかし、晩婚化が進むなか、卵子の老化を止めたいと考える女性たちの間で凍結保存は広まっていると見られ、NHKが先月から今月にかけて高度な不妊治療を行う全国の医療機関に取材を行ったところ、少なくとも44の医療機関で1005人の健康な女性が卵子を凍結保存していたことがわかりました。

保存した卵子は9000個を超えていて、85人が妊娠を試みるためにこの卵子を解凍し、出産した人は12人に上っていました。

卵子凍結の実態を研究している岡山大学の中塚幹也教授は「卵子凍結の広がりは若い時期に子どもを産みにくい社会であることを物語っていて、女性たちの間で人生の選択肢の1つになっている。こうした社会でいいのか医療問題としての議論だけでなく、社会問題として議論し調査も進める必要がある」と指摘しています。

投稿者:かぶん |  投稿時間:18:31  | カテゴリ:科学のニュース
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