2016年10月27日 (木)

「不育症」などの治療につながるか マウスで実験成功

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遺伝子に異常があるため通常、子どもの誕生に至る前に流産などをしてしまう受精卵に特殊な物質を注射して子どもを誕生させることに国立成育医療研究センターのグループがマウスを使った実験で成功しました。問題の遺伝子は、ヒトの場合、流産を繰り返す「不育症」など推計患者数が13万人に上る不妊の原因のひとつと考えられていてグループは、新たな不妊治療の開発につながるとしています。

この研究を行ったのは、国立成育医療研究センターの阿久津英憲部長らのグループです。
哺乳類の精子と卵子にあるX染色体は、受精すると精子のX染色体だけが働かなくなり、受精卵が正常に成長しますが「Xist」(イグジスト)と呼ばれる遺伝子に異常があると、精子のX染色体が働き続け流産や死産になってしてしまうことが知られています。

グループでは、この「Xist」に異常のあるマウスの受精卵235個に特殊な物質を注射し、内部で化学反応を起こすことによって通常生まれることのないマウスの赤ちゃん8匹を誕生させ、そのうちの2匹は、正常な大人のマウスにまで成長させることに成功しました。

遺伝子「Xist」の異常は、ヒトでは、国内の推計患者数が3万人に上る「不育症」や、10万人に上る「早発卵巣不全」など流産を繰り返したり、不妊になってしまう病気の原因の一つと考えられていて、阿久津部長は、「不妊のメカニズムの解明や、治療法の開発につながる成果で今後さらに研究を進めていきたい」と話しています。

投稿者:かぶん |  投稿時間:14:18  | カテゴリ:科学のニュース
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