2016年11月25日 (金)

宇宙飛行士の大西さん 日本でのリハビリを公開

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先月、国際宇宙ステーションから地球に帰還した大西卓哉さんが、日本人宇宙飛行士では初めて日本で行っているリハビリの様子を公開しました。記者会見で、大西さんは「無重力の状態から再び重力に慣れる難しさを感じている。重力がある月や火星を目指す難しさを身にしみて感じている」と述べました。

国際宇宙ステーションにおよそ4か月間滞在し、先月地球に帰還した宇宙飛行士の大西卓哉さんは、アメリカ・テキサス州のヒューストンにあるNASA=アメリカ航空宇宙局の施設を拠点に、45日間のリハビリに臨んでいます。

大西さんは、今月20日に日本に一時帰国し、リハビリの一部を茨城県の筑波宇宙センターで行っていて、25日にその様子が報道関係者に公開されました。

このうち、ゴム製のクッションの上に立って、不安定な状態で行うトレーニングでは、重さが2キロある直径35センチのボールをトレーナーとキャッチボールしながら、バランス感覚の回復に努めていました。

また、体力を回復させるためのランニングでは、頻繁に進む方向を変えながら、俊敏性の回復にも努めていました。

これまで、日本人宇宙飛行士のリハビリは、NASAの施設だけで行われてきましたが、日本でも専門の人材がそろってきたことから、今回の大西さんから、初めて日本でもできるようになりました。

リハビリのあと、記者会見に臨んだ大西さんは「地球に帰還した直後は、脳が重力を忘れていて、普通に歩くことすら難しい状況だった。リハビリを行うことで、今は90%ぐらいまで回復しているが、重力に再び慣れる難しさを感じている」と述べました。

そのうえで、「今後、月や火星を目指すとなると、そこには重力があるので、そこを目指す難しさを身にしみて感じている」と述べ、無重力の状態と重力がある状態とが繰り返されることになる、将来の月や火星の有人探査に向けた課題を指摘していました。

また、今回初めて、日本でリハビリができるようになったことについては「日本が主体的に行えるようになったことは誇らしいことだと思う。地球に帰還した直後の宇宙飛行士の体は、貴重なデータの宝庫で、そうした医学的なデータを日本独自に集められることも日本としては大きな意味がある」と意義を強調していました。

大西さんは、26日に日本をたって、再び、来月14日までNASAの施設でリハビリに取り組んだあと、来月下旬に改めて日本に帰国する予定です。

投稿者:かぶん |  投稿時間:20:21  | カテゴリ:科学のニュース
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