2016年12月01日 (木)

ニホニウム 森田教授「周期表は科学のレガシー 感慨深い」

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物質のもとになる元素のうち、日本の理化学研究所のグループが発見した「113番元素」の名前が「ニホニウム」に決まったことを受けて、研究グループの森田浩介教授が記者会見し、「周期表は科学のレガシーで、そこに日本という国名を取り入れた名前が載るのは非常に感慨深い」と喜びを語りました。

物質のもとになる元素のうち、九州大学の森田浩介教授を中心とする理化学研究所のグループが12年前に発見した「113番元素」について、化学に関する国際機関「国際純正・応用化学連合」は、命名権を日本に与え、グループが提案していた日本という言葉を取り入れた「ニホニウム」に決定したと30日に発表しました。元素に日本が命名した名前がつけられるのは初めてで、アジアでも初めてです。

森田さんは1日、福岡市内で記者会見し、「大変うれしく、長年かかったのでほっとした。30数年にわたってニホニウムだけを研究してきて最終的な決着を見たが、これでニホニウムと大きな声で言える」と喜びを語りました。

今後、世界中の教科書に記載される周期表にニホニウムの名前が載ることについては、「レガシーという言葉がはやっていますが、周期表は科学のレガシーです。その中に日本という国名を取り入れた名前が載るのは非常に感慨深い。子どもたちがニホニウムを見て誇らしい気持ちになって、少しでも科学に興味を持ってくれれば、非常に大きな役割を果たしたと言えるのではないか」と意義を強調しました。

そして名前について、「子どもからお年寄りまで楽しんでもらえる話題で、よい名前だと言ってくださる人がほとんどで幸いです」と笑顔で話していました。

今後の研究については、「元素がいくつあるのかは科学の大問題だ。119番以降の元素は未知の領域で真のフロンティアなので、発見に全力を尽くしたい」と意気込みを語っていました。

研究メンバー「感無量」

113番元素の名前が「ニホニウム」に正式に決まったことについて、研究メンバーの1人で森田浩介教授と共に研究に取り組んだ理化学研究所の加治大哉研究員は、「世界レベルの技術力があったからこそできた成果で、感無量です」と喜びを語りました。

加治大哉さんは、平成13年から森田浩介教授と共に新たな元素の発見を目指す研究に携わりました。平成16年に研究グループが初めて「ニホニウム」を発見した際は、夜勤明けで自宅にいたところを電話で呼び出され、興奮のためパソコンの操作がままならない森田教授に代わって詳しく解析し、発見を裏付けたということです。

当時の様子について、加治さんは「森田さんから電話があって、『ついに来たよ』と言うので、研究室に駆けつけました。発見を確認したときは、霧が晴れるような気分でした」と振り返りました。発見できた理由については、「非常に確率が低い実験で、加速器や検出器など世界レベルの技術力があったからこそ成果を出すことができた」と話していました。

そして、名前が「ニホニウム」に正式に決まったことについては、「ようやく声を大にして113番はニホニウムだと言えます。感無量です。子どもたちが教科書を開いて周期表を見たときに日本人が発見した元素が1つでもあるんだと知ってもらえればすばらしい」と喜びを語っていました。

研究グループは、すでに新たな元素を発見するための研究に取り組んでいるということで、「119番目以降は前人未踏の領域で、このために新しい装置を導入したので、発見に向けて研究を進めたい」と意気込んでいました。

投稿者:かぶん |  投稿時間:14:13  | カテゴリ:科学のニュース
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